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DJI、一眼レフから映画用カメラまで搭載できる手持ちの大型スタビライザー「RONIN 2」
2017年4月25日 08:30
DJIは、一眼レフカメラや映画撮影用のカメラなどを搭載し、ブレを抑えた撮影を可能にする、手で持つタイプのスタビライザー新製品「RONIN 2」を発表した。6月頃の発売を予定し、価格は改めて発表するという。
カメラケージと延長可能な50mmのアームを備え、一眼レフから映画撮影用のカメラやレンズまで、全てに対応できるという3軸カメラスタビライザーシステム。ドローンで培った技術を投入した強力なジンバルモーターを備え、最大13.6kgまでのペイロードに耐えられる。
取り外し可能な新設計のグリップを採用。様々なカメラを取り付けられ、標準的な手持ち型に加え、ジブクレーンのセットアップ、Ready Rig(レディリグ)、ケーブルカム、車両やドローンへの搭載まで対応できるという。ステディカムを取り付けるための2軸オペレーションモードも新たに搭載。
クイックリリースマウント機構により、使い勝手も向上。2.4GHzの送信機も新設計で、干渉を最小限に抑えながら、2人のオペレーターが離れた距離からでも操作する事もできる。
セットアップも手軽になっており、新しい軸固定レバーと微調整用のダイヤルで、素早くより正確なバランス調整ができるという。「Auto Tune Stability」機能を使い、モーターのパラメーターを制御し、わずかな時間で最適な状態に調整できるとする。
輝度1,000nitのタッチスクリーンも新たに搭載。飛行中でもジンバルの設定や取り付けられたREDなどのカメラを操作を直接行なえる。
筐体は再設計されており、カーボンファイバー・フレームはモノコック構造を採用し、強度と軽量さを両立。新しい折りたたみ式の脚も備え、スタンドを使わずに撮影中に地面に置ける。モーターは防滴設計。電源とデータポートも内蔵し、搭載カメラやアクセサリーへの給電も可能。
アシスタントのモバイルアプリも刷新。インターフェースを新しくしたほか、「これまでは専門家や追加の機材が必要だった複雑なカメラの動きも簡単に捉えられる、スタジオ向きの機能も搭載した」という。
新しいパノラマモードでは、カメラのセンサータイプやレンズの焦点距離、ユーザー指定のオーバーラップ率を反映したパノラマの静止画を自動的にRonin 2で撮影可能。タイムラプスモードでも、撮影ルートの異なるポイント上で、複数の動きやカメラアクションをプログラムでき、リアルタイムで映像を確認できる。
新しいCamAnchorモードでは、特定の場所で好みのジンバル方向を素早く記録でき、カメラが移動しても、ワンタッチで記録していた方向に戻せる。