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STAX、最上位ヘッドフォンアンプ「SRM-T8000」。595,000円

 スタックス(STAX)は、同社の静電型イヤースピーカーを駆動するヘッドフォンアンプ(ドライバーユニット)の最上位モデル「SRM-T8000」を6月中旬に発売する。価格は595,000円。4月29、30日に東京・中野で開催されるヘッドフォン祭のスタックスブースで試聴できる。

SRM-T8000

 型名には、かつてのドライバーユニットの系譜である“T”を冠し、回路には双三極管と半導体のハイブリットサーキットを採用する。初段は双三極管6922×2を、出力段にはAクラス動作の半導体を採用したハイブリット構成のフルバランス伝送とし、「ノイズが少なく緻密でスケール感の豊かな音楽表現力を実現する」という。

SRM-T8000の内部構造
真空管は双三極管6922×2

 初段の真空管は振動や外来ノイズを排除するため独立基板とし、防振ダンパーや真空管シールドカバーによりノイズを排除。STAXドライバーユニット史上初という大型トロイダルトランスや、音質の混濁を排除した非磁性アルミシャーシを採用する。

大型トロイダルトランスを内蔵

 アナログ音声入力はRCA×2とXLR×1。将来の拡張用のオプションスロット(LINE4)も備えている。SRM-T8000のボリュームをパスして外部機器での音量調節を可能とする「EXTERNAL(BYPASS)機能も搭載。新開発のインシュレータは、高い防振性とグリップ力を備えた新素材を組み合わせているという。

背面

 周波数特性は1~115kHz。定格入力レベルは100mV/100V出力時、増幅度60dB。入力インピーダンスは50kΩ(バランス時50kΩ×2)。消費電力は95W。外形寸法は320×360×103mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.3kg。