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ホームシアターやワイヤレスオーディオ、アナログまで。体験デモと組み合わせ提案

 東京国際フォーラムで5月14日まで開催中のオーディオ・ビジュアル展示会「OTOTEN 2017」から、5階のホームシアター/ホームオーディオ関連メーカーの展示を中心に紹介する。

ヤマハはインテリアに合わせて選べる様々なデザインのオーディオを用意

本格ホームシアターと手軽なリビングシアターを体験

 オンキヨー、デノン、パイオニア、マランツ、ヤマハの5ブランドによるAVアンプと、JVCの4K対応プロジェクタを組み合わせて、Dolby AtmosとDTS:Xの立体音響と高画質映像を体験できる共同ブースを、5階のG505で展開。一方で、スリムなAVアンプやコンパクトなスピーカーなどで構成するリビングシアター向けのオーディオシステムもG503の部屋で紹介。各社が交代で視聴デモや使いこなしの説明などを行なっている。

リビングシアター向けのAVアンプやオーディオシステム
映像配信のビデオマーケットが再生デモに協力
ホームシアター/オーディオルームG505/G504/G503のイベント予定

 両シアタールームの間にあるG504では、ストリーミング/ダウンロード配信音楽を、スマホだけでなく部屋のコンポなど据え置きオーディオで楽しむ体験ルームを用意。

 パイオニア「X-HM76」やオンキヨー「INTEC」などで、4月より提供開始された「e-onkyoダウンローダー」のデモを行なっている。

パイオニアとオンキヨーのe-onkyoダウンロード機能のデモ

 同ルームにおいて、ヤマハはネットワークプレーヤー「CRX-N470」などのコンパクトオーディオのほか、照明と一体になったスピーカーの「Relit」や、薄型スピーカー「Restio」などインテリアになじむ製品も紹介している。

ヤマハのネットワークコンポやワイヤレススピーカーなど

 デノンの目玉は、無線LAN搭載スピーカーの「HEOS(ヒオス)」。音楽サービスのSpotify、Tunein、SoundCloudに対応するほか、5月からはAWAもサポート。13日にはAWAとHEOSのコラボイベントも行なわれた。

デノンはワイヤレススピーカーのHEOS製品を多数展示

ラックスマン、デノン/マランツ、Olasonic

 ラックスマンは、ブース内で行なう試聴イベントに合わせた複数のデモ構成を用意し、SACDプレーヤー「D-08u」とプリアンプ「C-900u」、パワーアンプ「M-900u」を組み合わせ、B&Wの「802 D3」を鳴らすデモなどを行なっていた。

パワーアンプ「M-900u」などのデモ

 14日には、海上忍氏によるラズパイオーディオの紹介/試聴イベント(12時~)や、岩井喬氏が80年代ロックの名曲を紹介するイベント(14時~)などを予定している。そのほか、ヘッドフォンアンプの新フラッグシップモデルとして6月下旬に発売する「P-750u」も展示している。

ヘッドフォンアンプの新フラッグシップ「P-750u」

 デノン/マランツブランドのオーディオ製品展示ブースでは、DAC内蔵SACDプレーヤー「DCD-SX11」や、プリメインアンプ「PMA-SX11」などを展示。レコードからハイレゾまで様々な音源を聴けるイベントを用意。B&Wのフラッグシップスピーカー「805D3」のデモも行なっていた。

デノンとマランツのプリメインアンプやSACDプレーヤー、アナログプレーヤーなど

 東和電子のOlasonicブースでは、省スペースなオーディオ「NANOCOMPO」で、大型のトールボーイスピーカーをドライブできるというデモを行なっている。

コンパクトなNANOCOMPO(ラックの2段、3段目)で大型のスピーカーを駆動

 組み合わせの例として、ハイレゾ対応で360度方向に音が出る、オオアサ電子Egrettaブランドの「TS1000F」とNANOCOMPOを接続して再生するデモも行なっている。TS1000Fは、円筒形のエンクロージャにハイレゾ対応スピーカーとして理想的な特性を持つという「ハイルドライバーツイータ」を採用。蛇腹状に折り畳んだフィルムを横方向に収縮させて音を出すもので、滑らかな高音が再生できる点を特徴としている。このスピーカーはNANOCOMPOとセット販売も行なわれている。

360度スピーカーのEgretta「TS1000F」
ハイルドライバーツイータ。粘土を用いたシート状の「ポリマー・クレイ・コンポジット」を使用

 また、Olasonic独自の電源供給方式である「SCDS」技術をカーオーディオに採用した「ジョイン スマートステーション」も紹介。カー用品を扱うサイバーストークの製品で、電源部の大型キャパシタにより、瞬発力の高い低域や、高解像度な中高域を実現するというSCDSをカーオーディオに搭載。1DINサイズでも高いドライブ力を持つという。価格は35,000円。Bluetoothとステレオミニ入力に対応。筐体の板金の厚みを、一般的なカーステレオよりもワンランク上げて振動を抑制するほか、ヒートシンクによる熱対策でアンプに安定感を持たせるとしている。

SCDS技術搭載のカーオーディオ「ジョイン スマートステーション」

“ジャズ専用”スピーカーや、リトアニア製ターンテーブルなど

 ジャズマンは、ウーファに「点駆動スピーカー」を採用し、ウッドベースの音を生々しく再生できるという“ジャズ専用スピーカー"の「jazzman J-01X」を展示。点駆動スピーカーは、先が円錐形になった可動部分を平板の振動板に固定する仕組みで、可動部分が前後運動すると、同時に伸縮運動も加わった「タワミ振動」が効果的に発生。振動板の前と後ろから出る逆相の音が互いに打ち消し合わずに両方とも聴こえ、臨場感のあるクリアな音を再生可能としている。J-01Xの価格は18万円。

「jazzman J-01X」

 アイレックス(eilex)は、リトアニア・Reedのターンテーブルとして、独自のフリクションドライブ/ベルトドライブ両対応モデル「Muse 3C」(340万円)のほか、ベルトドライブ専用の新モデル「Muse 1C」(160万円)や、トーンアーム「Reed 5T」(250万円~)などを展示している。

Muse 3C
Muse 1C
逸品館のブースでは、ネットワークプレーヤーにHDDも備えた「NWP-i5 with roon」をデモ。5月末に発売予定で、価格は1TB HDD付きが38万円、2TB HDD付きが45万円。Roonの利用権も価格に含まれているという。