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「ポタフェス 大阪」は東京に次ぐ準フラッグシップイベントに!! ライブ同時開催の構想も!?
2025年6月2日 15:39
5月31日に開催された、e☆イヤホンによるポータブルオーディオの展示試聴イベント「ポタフェス2025 大阪」。大阪での開催は2024年4月の「ポタフェス2024春 大阪・なんば」から約1年ぶり。会場が難波御堂筋ホールからグランキューブ大阪へ移り、その規模は2倍以上となり、東京 秋葉原を除いた地方開催では最大規模となっている。
そんな大阪での開催について、その狙いや今後の「ポタフェス」のあり方について、主催しているタイムマシンの大久保正之氏や、e★イヤホンのYouTubeでお馴染みのはまちゃん氏、ゆーでぃ氏にも話を聞いた。
グランキューブ大阪では、3階のイベントホールDEの2ホール分を使用した1フロアで開催。東京秋葉原の会場は3フロアを使用しているため、全体としては秋葉原の規模の方が大きいが、1フロアのみでの比較だと大阪会場の方が広い印象だ。
そんな「ポタフェス2025 大阪」について、大久保氏は、「過去の大阪開催としては最大級の規模を目指した」という。その理由は、昨年の入場規制にある。
大久保氏:昨年と比較して会場の面積は約2倍に拡大しており、特に昨年の入場規制を踏まえ、より多くのお客様に快適にご来場いただけるよう配慮いたしました。また、出展社・ブランド数も10以上増加しており、会場内の通路幅の拡張なども含めて、ゆとりある空間づくりを意識しております。
今回も開場前から待機列が形成され、最初の入場は50名ずつとなったものの、大きな規制はなくイベントが開始された。
実際に会場を取材したが、通路幅も広く設けられており、各ブースにある視聴用の椅子に人が座っていても余裕を持って行き来できる。待機列のあるブースの近くは狭いものの、人が押し合うような状況にはなっていなかった。
来場者の様子を見てみると、大きめのDAPやヘッドフォンアンプを持参している人が多い。秋葉原のポタフェスでは、スマホだけ持ってアダプタやスティック型のアンプをその場で借りて試聴する人が増えてきているような印象があるが、大阪はちゃんと明確な目的を持った人が多い印象だ。
実際にfinalのブースで話を聞いたところ、「カジュアルな人が増える前のポタフェスのような、ディープなオーディオマニアが多い印象がある。自前のDAPを持ってきている人が今のところ100%です」とコメントがもらえた。
一方で、完全ワイヤレスイヤフォン「EAH-AZ100」をメインに展示して注目されていたTechnicsブースでは、「秋葉原とあまり変わらない印象です。みなさん、先に有線のモデルや交換ケーブルのブースを見た後にこちらに来ているようで、開場直後はしばらく空いていました」と話していた。
主催の視点でどのような違いがあるのか、大久保氏にも聞いてみる。
大久保氏:秋葉原会場ではリピーターのお客様も多い一方、地方開催では「初めてポタフェスに来た」という方が多数を占める傾向があります。
そのため、1回1回の開催が貴重な出会いの場であり、地方ならではの熱量を感じることも多く、私たちとしても大切にしていきたいと考えております。
ポタフェスの中でも秋葉原開催を「フラッグシップ」と位置づけておりますが、大阪開催も「準フラッグシップ」として、今後さらに規模・内容ともに充実させていきたいと考えています。
さらに、はまちゃん氏やゆーでぃ氏によると、さらなる目標もあるという。
ゆーでぃ氏:昨年の大阪 なんばでの開催は大きく入場規制をかけてしまう状況になったことから、今回は2倍以上の規模感での開催となりましたが、さらに拡大していく気持ちです。
現状では、東京もそうなのですが、希望の出展社全てを受け入れられているわけではなく、抽選という形になってしまっているので、大きな会場で定期的に開催することを目指しています。
はまちゃん氏:2022年の大阪・なんばは、Zeppなんば大阪で実施していたのですが、ポタフェス内でアコースティックライブを開催するという、カルチャー面でも盛り上げるイベントにしたいという構想もあったりします。試聴を楽しむイベントですので、実現するには様々な課題もあるのですが。
ゆーでぃ氏:会場をこれ以上大きくしようとすると、段階的にではなく、急に大きくなってしまうという懸念点もあります。
ですが、大阪に限らず、超大型のライブ同時開催なポタフェスがいつか急に実現するかもしれません(笑)
東京では、会場の立地の良さもあり、オーディオマニアのディープなイベントから、「駅前で何かやってる」とふらっと立ち寄れるカジュアルなイベントとなった「ポタフェス」。まだ、イベントの情報を知っていないと来場できないような環境ではあるものの、大阪もかなりの盛り上がりを見せている。
はまちゃん氏やゆーでぃ氏が述べたような音楽ライブを取り入れた、カルチャー面でのアピールが実現すれば、さらに盛り上がりを見せそうだ。様々な課題を解決して、「ポタフェス」がオーディオ業界が多くの人に触れてもらえる大きなイベントへと成長していくのが楽しみだ。