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オヤイデ、レコード用カートリッジのがたつきを防ぐネジ。真鍮+24K金メッキ

 オヤイデ電気は、レコードプレーヤー用カートリッジ取り付けに使う真鍮+24K金メッキのネジを7月7日より発売する。ネジの空転を抑えてカートリッジのがたつきを解消するカーボングラファイトナイロンワッシャーも付属。長さ6〜10mmのセット「SCR-S」と、12〜17mmのセット「SCR-L」を用意し、価格は各3,000円。

SCR-S

 オヤイデは、「一般的なアルミ製ネジは剛性が低く、音質面でベストとは言えない。また従来のネジとナットのみによる取付けでは、ネジが空転して締め付けが甘くなりやすく、カートリッジにがたつきが生じる、緩みやすいといった問題がある。これらを解消し、より良いレコードライフをお届けするために開発した」としている。

カートリッジの取り付けイメージ

 SCR-Sは長さ6/8/10mmのものが各2本で計6本。SCR-Lは長さ12/14/17mmが各2本で計6本。ナットのサイズはM2.6。なお、M2.5のネジ穴があるOrtfonなどのカートリッジには使用できない。

 ネジとナットは剛性に優れた真鍮製で、24K金メッキを施して耐蝕性を高め、カートリッジ周りの高級感を演出。さらにマテリアル固有の振動モードの分散も図る。

 プラスネジに比べてネジ頭が潰れにくく、締めやすい平頭マイナスネジを採用。ナットには滑り止めの平目ローレットを設け、押さえ付けやすくネジが空転しにくいという。ネジ頭とナットは外径4mmと小さく、カートリッジ周りに傷が付かないよう配慮。ネジ頭はめ込み用のザグリ加工が施されたヘッドシェルにも使える。

 カーボングラファイトナイロンワッシャーは適度な滑り性とクッション性を備え、ネジの空転を低減し、より強固な締め付けが可能。これにより、カートリッジとヘッドシェルの密着性が高まり、音質劣化の原因となるカートリッジのがたつきを解消する。外径は4.7mmと接触面積がネジ頭/ナットより広く、ネジの座面圧を分散。カートリッジ周りの変形や陥没が緩和され、緩みにくくなるという。

SCR-L
カートリッジの取り付けイメージ