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ピクセラ、TVチューナ利用傾向からリアルタイムに人気番組がわかるサービス
2017年8月31日 12:34
ピクセラは31日、同社のテレビチューナ製品から視聴者の動向を集めたビッグデータを解析し、今どの番組が人気を集めているかを確認できるWebサイト「テレビ視聴データサービス」を公開した。
同サービスではユーザーの許諾のもと、テレビアプリの視聴データを収集。ユーザーの操作内容を分析し、全国および各地域の番組ごとの視聴ランキングを表示する。ランキングは視聴者数を「pt」という単位で並べて視聴傾向が分かるようにしたもので、「リアルタイムに人気番組がわかり、番組を選ぶ手助けになる」という。マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」をベースに開発したシステムを使っている。
データ収集の対象となるテレビチューナは、iPhone/iPad対応「PIX-DT350N」や、Android向け「PIX-DT300」、Windows向け「PIX-DT300N」など計10機種。アプリはStation TVとXitに対応している。
- モバイル テレビチューナー PIX-DT350N
- モバイル テレビチューナー PIX-DT355-PL1
- テレビチューナー PIX-DT350-PL1
■対象機種(iPhone/iPad向け)
- モバイル テレビチューナー PIX-DT300N
- モバイル テレビチューナー PIX-DT360
- テレビチューナー PIX-DT300
■対象機種(Android向け)
- モバイル テレビチューナー PIX-DT300N(Xit)
- モバイル テレビチューナー PIX-DT360(Windowsストア版)
- テレビチューナー PIX-DT300(Windowsストア版)
■対象機種(Windows向け)
- テレビチューナー PIX-DT195W(Xit)
■対象機種(Mac向け)
これまで販売したテレビチューナからユーザーの視聴動向をリアルタイムに収集・分析するIoTエコシステムを構築。視聴者数だけでなく、録画再生に関するユーザー動向についても収集・分析を行なえるよう、改良を進めていく。今後、各プラットフォーム向けのテレビチューナ製品についても順次同様のアップデートを行なう予定。
収集データのビッグデータ解析では、Microsoft Azureが提供する「Azure Data Warehouse」、「Azure Data Lake Store」、「Power BIサービス」を活用。視聴動向だけでなくユーザーの嗜好傾向、ユーザー同士の繋がりなどの抽出も行なう。
分析結果はWebで一般公開。「現在の視聴率測定の手法では得られない、より深く細やかな視聴者の動向を公開して、視聴動向データの『民主化』を実現する」としている。また、有償で2次利用を目的としたWeb APIによるデータ提供も予定している。時期は未定だが、地方自治体が観光客誘致に活用したり、広告事業者によるオーディエンスデータとしての利用を想定している。