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“3D Active Fit”で外れにくいパイオニアのスポーツイヤフォン。スマホ通知読み上げも

 オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパンは、パイオニアのスポーツ向けイヤフォン3機種を10月上旬より順次発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格と発売時期は、独自の「3D Active Fit」構造を採用したイヤーフックを備えるBluetoothの「E7wireless SE-E7BT」が8,500円前後、有線の「E5 SE-E5T」が3,500円前後で10月上旬発売。カナル型Bluetoothの「CL5wireless SE-CL5BT」は4,500円前後で11月上旬発売。

左からCL5wireless、E7wireles、E5

耳へのフィット感を高めた「E7wireless/E5」。ライトな「CL5wireless」も

 E7wirelessとE5は「目的意識を持って日常的にスポーツに取り組むユーザー」をターゲットにしたイヤフォンで、IPX4の防水性能を持ち、運動中の汗や急な雨も気にせず使えるとする。カラーはどちらもイエロー、グレー、レッドの3色を用意する。

E7wireless SE-E7BT
E5 SE-E5

 特許技術「3D Active Fit」を採用し、イヤーフックとイヤフォンとの接合部にボールジョイントを組み込み、使う人の耳の形状や耳穴の角度に合わせて角度を変えられる。イヤーフックは人間工学に基いた設計のエラストマー製。これにより、長時間使用でも快適な装着感を実現。

エラストマー製イヤーフックを備える
イヤーフックとイヤフォンの接合部のボールジョイントで角度を代えて、耳にフィット

 強磁力希土類マグネットを使った9mm径の密閉型ダイナミックドライバを採用。再生周波数帯域は、E7wirelessが5Hz~22kHz、E5は5Hz~23kHz。スポーツ利用を想定し、「低域再生を強化しつつ中高域もクリアな音で聴けるようチューニングした」(オンキヨー&パイオニアイノベーションズ プロダクトプランニング部 ヘッドホン企画課の大類拓也氏)。

 E7wirelessはBluetooth 4.1に準拠し、高音質コーデックのaptXとAACもサポート。プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSPに対応する。約1.5時間の充電で最大7.5時間再生可能。重量は20g。

 E5のケーブル長は1.2mで、入力はL型の3.5mm 4極ステレオミニ。ケーブルを含まない重量は4g。

 どちらもケーブルにリモコンマイクを備える。

 セキュアイヤーフィン(S/M/Lサイズ)が付属し、イヤーフックを取り外して付け替えられ、好みの装着感を選べる。キャリングポーチも同梱する。

イヤーフックとセキュアイヤーフィンを付け替えられる

 CL5wirelessは、スポーツだけでなく、通勤や通学の日常シーンなどで幅広い利用を想定したワイヤレスイヤフォン。服の襟元やポケットなどに本体を留められるクリップを装備。IPX4の防水性能も備える。カラーはレッド、グレー、ホワイトの3色。

CL5wireless SE-CL5BT

 9.2mm径の密閉型ダイナミックドライバを採用し、再生周波数帯域は20Hz~20kHz。Bluetooth 4.1に準拠し、SBCコーデックのみサポート。プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSPに対応する。リモコンマイクも備える。内蔵バッテリの連続再生時間は最大8時間、充電時間は約2時間。重量は21g。

スマホ通知読み上げ「APlay」に対応。ゴールドジムコラボ企画も

 オンキヨーグループでは、パイオニアブランドのBluetoothヘッドフォン向けに、快適な“ながらスマホ”を可能にするというAndroidアプリ「APlay for Pioneer」を、今秋正式リリース予定。E7wirelesとCL5wirelessは同アプリ対応機種となっている。

スマホ通知を音声で読み上げるAndroidアプリ「APlay for Pioneer」にE7wirelesとCL5wirelessが対応

 メールやLINE、Twitterなどの通知メッセージのほか、天気やニュースなどのリアルタイム情報を音声で読み上げてくれるアプリで、運動中など手が離せない状況でもスマートフォンに届いた情報をチェックできる。音声読み上げに対応したヘッドフォンを発売しているネインと共同で開発したもので、ネインのヘッドフォン向けアプリ「APlay」を、パイオニア製品向けにアレンジしたバージョンとなる。現在はAndroidアプリのみリリース予定だが、iOS版も今後検討していくという。

 都内のゴールドジムスタジオで開かれた製品発表会では、オンキヨー&パイオニアイノベーションズの大類拓也氏が製品について説明。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズの大類拓也氏

 フィットネスクラブの利用者や売上高が右肩上がりで成長していることや、スポーツ向けのヘッドフォン/イヤフォン市場も成長基調にあることなどを受けて、普段スポーツを楽しむ人と音楽の関わりを調査。トレーニングやランニング時に72%の人が音楽を聴いており、パフォーマンスの向上に効果があると思う人が9割近くを占めたという結果を元に、「スポーツ時に音楽は欠かせないことが分かった。音響メーカーとして、いい音の提供の他にも何かできないかと考え、『音楽と装着』に着目したスポーツイヤフォン3機種を新たに投入する」と話した。

スポーツヘッドフォン市場の推移
『音楽と装着』に着目してスポーツイヤフォンを開発

 発表会には、オンキヨー&パイオニアイノベーションズ代表取締役社長の宮城謙二氏と、ゴールドジムを運営するTHINKフィットネス フィットネスプロダクツ事業部の佐藤貴規氏、ゴールドジムの5人のボディビルダーも登場。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズ代表取締役社長の宮城謙二氏(左)と、THINKフィットネス フィットネスプロダクツ事業部の佐藤貴規氏(右)

 ゴールドジムのプロボディビルダーとして幅広く活躍する佐藤氏は、トレーニング前に気持ちを高めるために音楽を聴いており、E7wirelesの使用感として「イヤフォンは音質だけでなく付け心地が気になる。E7wirelesは耳への装着感が良かった」とコメントした。また、宮城社長は5人のボディビルダーに持っているイヤフォンの数や、実際の使用シーンについて質問を投げかけ、「海外のヘッドフォンなども色々使っている」「ワイヤレスイヤフォンは初めて使ったが便利だった」など、各人さまざまな回答があった。

 パイオニアとゴールドジムのコラボレーション企画が進行中で、詳細は後日発表予定。また今回の新製品については、購入して応募した先着1,000人にゴールドジムのオリジナルタオルをプレゼントする発売記念キャンペーンを実施。期間は発売から3カ月で、無くなり次第終了。詳細はWebサイトや店頭で告知する。

発売記念キャンペーンでプレゼントするゴールドジムのオリジナルタオル