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VRは女の子の“匂い”も感じる次元へ。eSports人気の高まりも感じる東京ゲームショウ開幕

 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催する、国内最大のゲームイベント「東京ゲームショウ 2017」が21日、幕張メッセで開幕した。会期は9月21日~24日の4日間で、21/22日はビジネスデイ。23日と24日の2日間が一般公開日となる。一般公開日の入場料は、一般(中学生以上)が当日1,200円、小学生以下は無料。ビジネスデイはゲームビジネス関係者らが入場できる。

 「MONSTER HUNTER:WORLD」などの大作ゲームが注目を集めているPlayStationブースや、臨場感を高めるために、匂いや触覚なども取り入れて進化を続けるVR関連コーナーなどが多くの人で賑わっている。

 また、人気プレーヤーの対決などを観戦して楽しむ“eSports”のイベントを行なうブースも増加。海外と比べ、日本のeSports人気の盛り上がりは低調という従来の印象を払拭するブース展開となっている。

“eSports”のイベントを行なうブースも増加

PlayStationブース

 PlayStationのブースでは、値下げが発表されたPlayStation VRと、その最新対応タイトルが注目を集めている。10月14日から値下げされるのは、PS VRとPlayStation Cameraをセットにしたモデルで、従来の49,980円から44,980円に5,000円値下げとなる。

PlayStationブース
値下げが発表されたPlayStation VR

 PS VRの発売からまもなく1年となるが、対応ソフトは増加しており、今後も「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」、「サマーレッスン:新城ちさと」、「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」、「グランツーリスモSPORT」、「V!勇者のくせになまいきだR」などが予定。ブースには試遊台も設けられている。

 また、レーシングカーを模した機体も用意。そこに乗り込んで、PS VRで「グランツーリスモSPORT」が体験できるコーナーも。VRならではの、実車さながらの臨場感あふれるプレイをアピールしていた。

グランツーリスモSPORTをVRで体験

 AV Watch的に注目なのは、9月28日に発売されるPS4向けソフト「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」の試遊台。PS4のローンチタイトルとして発売し話題となった前作から、アクション要素を大幅に増やしたゲーム内容も興味深いのだが、そのサウンドを楽しむスピーカーとして、ソニーのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」が使われているのだ。

 このネックスピーカーは10月14日に約25,000円で発売予定の、ネックピローのような形状のヘッドフォン。ゲームショウの会場は、様々なゲームの音が入り混じって静かとは言えない環境だが、このネックスピーカーを装着すると、「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」のサウンドがしっかり耳に届く。発売前に、その効果を体験できる試遊台にもなっている。

「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」の試遊台
ソニーのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」

 PS4、PS4 Pro向けの注目タイトルは、カプコンのハンティングアクションシリーズ「MONSTER HUNTER:WORLD」。2018年1月26日に発売予定で、その発売に先駆け、PS4 Pro本体にモンスターハンターシリーズの人気モンスター、火竜“リオレウス”の横顔と、口から溢れる炎をデザインした「PlayStation 4 Pro MONSTER HUNTER:WORLD LIOLAEUS EDITION」が2017年12月7日に49,980円で数量限定発売される。

PlayStation 4 Pro MONSTER HUNTER:WORLD LIOLAEUS EDITION
左からPS4のグランツーリスモSPORT リミテッドエディション、コールオブデューティ ワールド・ウォーII リミテッドエディション

 会場にはその「PlayStation 4 Pro MONSTER HUNTER:WORLD LIOLAEUS EDITION」が展示され、コントローラーのデザインも含めてチェックできるようになっている。ゲーム機だけでなく、「MONSTER HUNTER:WORLD」のダウンロード版コードと、PS4用テーマも同梱。モンスターハンターの世界が楽しめるセットだ。

“肉を焼く”記念撮影ができるコーナーも

 ブースではゲームの試遊だけでなく、モンハンシリーズではお馴染み、“肉を焼く”記念撮影ができるコーナーも。さらに、カプコンブースでもMONSTER HUNTER:WORLDは大々的にアピールされており、今年のゲームショウで最もインパクトのあるタイトルとなっていた。

大迫力のカプコンブース

Xbox One Xのパワーが体験できるブースも

 ハードウェアでは、11月7日の国内発売が発表された、マイクロソフトの新ゲーム機「Xbox One X」も注目だが、今回ゲームショウにマイクロソフトはブース出展していない。会場でも、取材した範囲ではXbox One Xの姿は確認できなかったが、モンスターエナジーとゲームソフト「アサシン クリード オリジンズ」のコラボブースにおいて、Xbox One Xのパワーを体験できる展示を発見した。

モンスターエナジーとゲームソフト「アサシン クリード オリジンズ」のコラボブース

 この展示は、Xbox One Xの開発機を使い、アサシン クリード オリジンズを4K解像度で、4Kモニタに表示するという試遊台で、日本初のXbox One X試遊機会だという。開発機であるため、残念ながら実機はプレートの向こうで見えなかったが、高解像度で滑らかに動くゲーム画面から、そのパワフルさを感じ取る事はできた。

Xbox One Xの開発機を使った、アサシン クリード オリジンズの4Kプレイデモ

 Xbox One XはXbox Oneの性能を向上させた上位機種と位置付けられており、価格は49,980円。Xbox OneやXbox One Sと互換性を持ちながら、6テラフロップのGPUを搭載し、メモリ容量は12GBのGDDR5。2.3GHzの8コア カスタムCPUを搭載するなど、大幅にパワーアップしている。

 また、4K Ultra HD Blu-ray対応の光学ドライブも搭載し、UHD BDの再生が可能。Netflix、Amazon、Huluなどの4Kストリーミング映像配信にも対応し、マルチメディアプレーヤーとしても注目だ。

 マイクロソフト関連では、DELLのAlienwareブースにおいて、Windows Mixed Reality 対応のヘッドセットとして、DELLが開発している「Dell Visor」も参考展示されていた。

Mixed Reality 対応のヘッドセット「Dell Visor」

VR/ARも盛況。VRは匂いを感じる次元に

 VRといえば“臨場感”だが、頭や体の動きと映像が連動するという段階から、次のステージへの模索が感じられるのが、今回のゲームショウの特徴だ。

 VRと“香り”を組み合わせる製品を紹介しているのが「VAQSO VR」ブース。Oculus Riftなど、HMDの底面に取り付ける事で、VRコンテンツと連動した匂いを放ち、ユーザーのさらなるコンテンツへの没頭を促すためのユニットだ。2018年初頭の発売を目指しており、価格は未定だが、「大学生でも購入できる価格をイメージしている」という。

 外形寸法は120×35×15mm(幅×奥行き×高さ)で、マイクロUSBで給電。バッテリの持続時間は2時間。そこに、5種類の匂いを発生させるカートリッジを挿入して利用する。匂いは、例えば「できたてのフライドチキン」や「銃の硝煙」、「美女が振り返った時に香るいい匂い」などを再現可能だという。カートリッジでの匂いの持続時間は約1カ月。

Oculus Riftの下部に装着されている黒いユニットが「VAQSO VR」

 ブースでは、スクエア・エニックスの「乖離性ミリオンアーサーVR」や、アクションVRゲームの「Sairento VR」、犬の香りがする「Dream Pet VR」、「透明少女」といった、香り連動のVRコンテンツを紹介。例えば「乖離性ミリオンアーサーVR」では、キャラクターの少女に近づくと、彼女の香水の匂いが漂い、距離がさらに強くなると、匂いがより甘くなるといった工夫がされている。いずれも、ゲームショウに合わせて作られた特別バージョンだ。

乖離性ミリオンアーサーVR
料理をVR体験しながら、匂いもVRで!
透明少女

 匂いだけでなく、触覚も再現する展示も。VAQSO VRとAOI Pro.が共同で展示しているもので、HMDを装着した状態でランニングマシンの上で歩き、手の模型を握る事で、「彼女と手を繋いで散歩」をしている体験がVRで楽しめるというもの。散歩で歩いている場所の土の匂い、海の匂いといったものも体験でき、臨場感を高めている。

VAQSO VRとAOI Pro.の展示。彼女との散歩をVRで体験

 コナミブースで長蛇の列ができていたのは、今冬にiOS/Android向けに提供予定のVRアプリ「ラブプラスEVERY」の体験コーナー。ラブプラスの舞台となる十羽野高校を模したブースになっており、内部も本物の校舎のように教室が作られ、セーラー服姿のスタッフに案内され、シリーズでおなじみ高嶺愛花、小早川凛子、姉ヶ崎寧々達との会話などが楽しめるもので、VR体験をすると、オリジナルデザインのモバイルVRゴーグルがプレゼントされる。

十羽野高校がゲームショウ会場に!
VR体験をすると、オリジナルデザインのモバイルVRゴーグルがプレゼントされる

 東大発のベンチャーであるH2Lが展示しているのは、腕に巻くだけで直感的にVR/ARの操作ができるというデバイス「FIRST VR」。別途スマホを装着するタイプのHMDと、腕に巻くデバイスがセットになっており、9月21日から予約受付を開始。9,980円(税込)のところ、ゲームショウの期間は先行割引の8,980円(税込)で予約受付中。12月下旬から予約者先行出荷開始予定で、来年の4月上旬から一般販売開始予定。

 世界初というアクティブセンシング技術を搭載しているのが特徴。腕に巻きつけるFIRST VRのコントローラーには、14チャンネルの光学式筋変位センサ群を装備。これを用いて、前腕周囲の筋肉の動き(膨らみ)を検出。筋肉の動きをAIシステムに短期学習させることで、セットアップ時間を大幅に短縮しながらユーザの手の動きを検出。腕の動きを検知してVR/AR空間上で反映したり、何かをつかんだり、指で銃のカタチを作って撃つジェスチャーをするとVRゲーム画面上で銃が撃てたり、といった事が可能。対応アプリも順次拡大させていくという。

直感的にVR/ARの操作ができるというデバイス「FIRST VR」
腕に巻きつけるFIRST VRのコントローラーには、14チャンネルの光学式筋変位センサ群を装備

 南国ソフトのブースでは、装着したユーザーの視線の動きを検知し、VR上の入力などに活用する「FOVE」向けに、心理戦ゲームアプリ「the Quest Foxes」を参考展示。

 今冬にバーチャルゲートで配信予定で、対応OSはWindows 8.1/10の64bit版。オンライン対戦中、リアルタイムでキャラクターに反映される相手の視線から作戦を読み、対決できるというもので、「実際その場で駆け引きをしているような体験ができる」という。

「FOVE」に対応した、南国ソフトの心理戦ゲームアプリ「the Quest Foxes」。リアルタイムでキャラクターに反映される相手の視線から作戦を読み、対決するゲームだ

 HTCのブースでは、VIVEを利用したVRの多彩な楽しみ方を紹介するブースを用意。ゲームの「Fallout 4 VR」が楽しめるほか、胴体や両腕、両足などに、振動子がついたインナーと、LEDライトが仕込まれたアウターを装着。プレイに合わせた振動を全身で感じられる“シナスタジアスーツ”を着用して楽しむ「Rez Infinite」も用意。

HTC VIVEのブース
“シナスタジアスーツ”を着用して楽しむ「Rez Infinite」

 週刊少年ジャンプ発の人気作「暗殺教室」をVRゲーム化した、イベント専用のマルチプレイ・バージョン「暗殺教室VRジャンプフェスタの時間」や、「VR ZONE SHINJUKU」から特別出展となり、スコープドッグで1対1のリアルバトルが楽しめる「VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」も出展。

「暗殺教室VRジャンプフェスタの時間」
「VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」

 「VR Real Data Baseball」は、プロ野球選手の実際の投球データを忠実に再現する事で、“プロの球”に挑戦できる野球体験VR。HMDを装着し、センサーを組み込んだバットとミットを操作する事で、160kmを超える速球や、鋭く曲がる変化球をキャッチャーとして捕る、バッターとして打つ、体験ができる。

“プロの球”に挑戦できる野球体験VR「VR Real Data Baseball」

 ひと際巨大な装置で注目を集めていたのが、韓国のSANGWHAが開発した「GYRO VR」。2人乗りのアトラクションで、HMDを装着して、シートベルトで座席に固定。HMDの映像に合わせ、シートごと、上下や左右に回転するというもので、高い没入感が得られるという。

韓国のSANGWHAが開発した「GYRO VR」

 テレビ朝日メディアプレックスのブースでは、HTC Vive、Oculus Rift向けのリズムゲーム「ポリフる ライブ DE リズム!」を紹介。360度映像の中で、リズムゲームがプレイできるのが特徴。プレーヤーは手にサイリウムを持ち、飛んで来るアイテムをリズムよく叩いていく。全身でライブを楽しむ感覚が味わえるという。

「ポリフる ライブ DE リズム!」

 シーエスレポーターズの日本アニメデジタルグッズブランド「Gugenka from CS-REPORTERS.INC」のブースでは、AppleのAR技術「ARKit」を導入し、3DCGで描かれたARフィギュアを飾ったり、動かして楽しめるiOS用アプリ「HoloModels by ARKit」を今冬に発売予定。

 アプリ内に幾つかのARフィギュアデータが用意されており、それらを購入。机の上など、様々な場所にARフィギュアを重ねて表示できるほか、様々な機能があるスプレーをかけることで、体を大きくしたり、小さくしたり、踊るなどのアニメーションをさせたり、関節可動式フィギュアのように、任意のポーズをとらせる事もできる。なお、iOS版だけでなく、AndroidのARCoreにも対応予定。

壁に吊るされたARフィギュアのケース。好きなものを選び、購入すると、それが飛び出てくるように見え、自分のARフィギュアとして使える
反応速度は速く、フィギュアも作り込まれている
スプレーをかけると巨大化。データとしては人間と等身大で作っているという

アイ・オー・データ機器

 アイ・オー・データのブースでは、ゲームでの利用も想定した4K、55型のHDR対応液晶ディスプレイ「LCD-M4K551XDB」を参考展示。HDR表示にも対応し、HDR10をサポート。10月末の発売予定で、価格は13万円を切るイメージだという。FINAL FANTASY XVのWindows版を使い、高精細なゲームの魅力を紹介している。

4K、55型のHDR対応液晶ディスプレイを参考展示

 さらに、2,560×1,440のWQHD解像度に対応した、32型、27型、23.8型のディスプレイも紹介。32型はリリース済みで、27型は10月下旬出荷予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,800円前後を予定。23.8型は参考展示となる。

 また、144Hzに対応した24型のゲーミングディスプレイ「LCD-GC241HXB」も展示。10月下旬発売予定で、価格はオープンプライス、店頭予想価格は39,800円前後。価格を抑えながら、HDMIだけでなくDisplayPortも装備。フレーム遅延は0.05フレーム(約0.35ミリ秒)に抑えており、応答速度はオーバードライブ機能を使って1ms(グレー to グレー)を実現。豊富なカラーの設定なども可能という。

144Hzに対応した24型のゲーミングディスプレイ「LCD-GC241HXB」
価格を抑えながら、HDMIだけでなくDisplayPortも装備。フレーム遅延は0.05フレーム

 キャプチャの新製品「GV-USB3/HD」は、9月末発売予定で、価格は22,800円。USB 3.0でPCと接続し、1080/60pでのキャプチャが可能。HDMIパススルー出力も搭載。録画をしながら、モニタには遅延を抑えた表示が可能で、アクションや格闘ゲームも快適にプレイできる。別売のApple純正HDMI変換アダプタを使い、iPhone/iPadからHDMI出力したゲーム画面も録画が可能。キャプチャ用のソフトのUIをシンプルにして、わかりやすくしているのも特徴。

キャプチャの新製品「GV-USB3/HD」