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ソニー、新BAドライバ5基のモニターイヤフォン「IER-M9」を香港で9月発売

 ソニーは、ステージ向けモニターイヤフォンの新製品として、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバを5基搭載した「IER-M9」と、4基搭載の「IER-M7」を香港で9日に発表した。9月に発売し、価格はIER-M9が9,490香港ドル(9日時点のレートで約13万4,000円)、IER-M7が5,190香港ドル(同約7万3,000円)。

IER-M9

 8月10日に開幕するHong Kong Highend AV Showにあわせて発表されたもので、新Signatureシリーズのプレーヤー/イヤフォンや、ハイエンドヘッドフォンの「MDR-Z7M2」も発売。これらの製品は別記事で掲載している。

 IER-M9/M7は“ステージで最高の音色バランスを実現する”という新開発の「Multi Balanced Armature」(マルチBA)システムを搭載。プロのミュージシャンだけでなく、リスニング用途も想定し、プロ向けにチューニングされた音を楽しめるとしている。

IER-M7

 BAユニットは、ドライバを効率的に駆動する「ダイレクトドライブ構造」と、レスポンスを改善する「T字型アーマチュア」の2つの構造を採用し、高解像度なサウンドを実現している。

 上位機のIER-M9は5ウェイ5ドライバで、マグネシウム合金振動板の新開発スーパーツイータを搭載。高い剛性と内部損失により、微細な信号も忠実に再現可能としている。IER-M7は4ウェイ4ドライバで、低歪みのサウンドを再生するという。

IER-M9の装着例
IER-M7の装着例

 クロスオーバー回路には独自のオーディオグレードのフィルムコンデンサを搭載。内部ハウジングにもマグネシウム合金を使用して不要な振動を抑制。また、音導経路を最適化する事で、理想的な周波数応答を実現したという。

 ケーブルは着脱可能で、4.4mmバランスプラグのケーブルと、ステレオミニのアンバランスケーブル(各1.2m)を同梱。導体はシルバーコーティングのOFCで、表面に天然シルクを使用。タッチノイズなどを抑えている。

 再生周波数帯域はいずれも5Hz~40kHzでハイレゾ対応。インピーダンスはIER-M9が20Ω、IER-M7が24Ω。感度は103dB/mWで共通。重量はIER-M9が約11g、IER-M7が約9g。合計13種類のイヤーピース(トリプルコンフォートイヤーピース×6、ハイブリッドイヤーピース×7)や、キャリングケースなどが付属する。