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Android採用でストリーミングにも対応したウォークマン「NW-ZX500」

ソニーは、ドイツで開催されるIFA 2019に合わせて、ウォークマンの新モデル「NW-ZX500」シリーズを発表した。ZX300の後継機となる。64GBのストレージを搭載し、型番は「NW-ZX507」。欧州で11月発売、価格は830ユーロ。日本での発売日や価格は未定。

「NW-ZX507」

OSがAndroidベースとなり、音楽ストリーミングサービスのアプリも利用できるようになった。Spotify、TIDAL(日本未サービス)、Amazon Music、Youtubeの音楽も再生できる。さらに、PCを使わずにmora、e-onkyo musicから、ウォークマンで直接音楽を購入、ダウンロードできる。

OSがAndroidベースとなり、音楽ストリーミングサービスのアプリも利用できるようになった

フルデジタルアンプの「S-Master HX」を搭載。DSDは11.2MHzまでネイティブ再生可能。リニアPCMは384kHz/32bitまでサポート。MP3などをハイレゾ相当にアップスケーリング再生する「DSEE-HX」も搭載する。

ストリーミングサービスの音楽も、「S-Master HX」や「DSEE-HX」といった、ウォークマンの高音質化技術で処理しながら再生できる。

本体サイズは121.8×57.3×14.8mm(縦×横×暑さ)で、少し縦長となり、液晶ディスプレイのサイズは3.1型800×480ドットから、3.6型1,280×720ドットへと大型化した。

内蔵ストレージは64GBで、底面にmicroSDカードスロットを搭載。ストレージの増設もできる。データ転送用の端子は従来のWM-PORTからUSB-Cに変更された。

通常のAndroid端末はメディアボリュームで音量を決めるが、ZX500ではこれとは別に、マスターボリュームを用意。メディアボリュームはバイパスするので常に最大になっており、マスターボリュームで音量を調整する。

再生アプリにユニークな機能を搭載。再生中にアルバム・ジャケットなどではなく、カセットテープのビジュアルを表示するもので、曲名やアーティスト名はテープのラベル部分に表示。再生すると、テープビジュアルのハブも回転。早送り、巻き戻しも、それに準じた回転となる。

表示するテープのイラストは、再生している音楽の品質によって変化。CDクオリティ未満の場合は、ノーマルポジション(廉価/普及/上級)で、CDクオリティではハイポジ(初代/JHFの後続/UCXの上位)、フェリクローム(メタルテープ以前の最高級)、ハイレゾではメタル(初代メタルテープ)、メタル・マスター(最高級メタルテープ)が表示される。

ZX300で採用している、アルミ削り出しシャーシ、アルミ製リアパネル、銅メッキ端子と大型高音質抵抗、大電力供給のための電気二重層キャパシタ、フィルムコンデンサーの採用、高音質ハンダリフロー、小型低位相ノイズ水晶発振器、デジタル/アナログブロックを分けた基板レイアウト、低抵抗バッテリ、Fild Via/Low DK基材基板といった、11の技術はZX500でも踏襲。

さらなる高音質化実現のため、銅切削ブロックを容量比で3.2倍に大型化。デジタルグランドを強化した。アナログ電源系統も強化。DMP-Z1で採用した、高分子コンデンサー「FT CAP2」を4基搭載。内部構造も改良し、振動体制を高めている。

3.5mmのアンバランス出力に加え、4.4mmのバランス出力も備えているが、そのアンプブロックの電源に用いるPOS-CAPの容量を2倍以上にアップ。アンバランス出力側のコンデンサーサイズもアップさせている。

各所に使っている高音質ハンダも進化。金を添加することでさらに音質を高めたもので、その添加量はマイスターが試聴を繰り返してチューニングしている。

4.4mmのバランス出力も備えている