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ASUS、世界初1,600nits×4K/120Hzの32型ミニLEDモニタ。約41.2万円

ProArt Display PA32UCG

ASUS JAPANは、ピーク輝度1,600nitsおよび4K120Hz入力を実現した世界初の4K液晶ディスプレイ「ProArt Display PA32UCG」と、クリエイター向けフルHDモバイルディスプレイ「ProArt Display PA148CTV」を11月5日より発売する。価格はオープンプライスで、直販価格はPA32UCGが412,920円、PA148CTVが53,820円。

世界初の1,600nits×120Hzのプロ用32型4Kモニター「PA32UCG」

2020年10月発売にした「ProArt Display PA32UCX-P」(322,200円)の上位モデル。新たにHDMI2.1/DisplayPort1.4を搭載しているのが特徴で、4K120Hz入力ほか、AMD FreeSync Premium Proによる48〜120Hzの可変リフレッシュレート(VRR)をサポートした。さらにピーク輝度が1,600nitsまで向上。持続輝度も1,000nitsという業界最高水準の性能を実現している。

4K/3,840×2,160ドットのIPS液晶パネル(10bit)を採用。ミニLEDを高密度に配置することで、精度と輝度を向上。さらに1,152分割のバックライトを個別に制御することで高い輝度と深みのある濃い色を実現。「比類ないコントラストを実現し、HDRコンテンツを忠実に再現することができる」という。

ハロー軽減技術「OCO(Off-Axis Contrast Optimization)」を引き続き搭載。直下型LEDバックライトディスプレイは、視野角が比較的狭く、ディスプレイの正面以外の角度からは正確な色の把握が難しいが、OCOでは、エッジ周辺の光透過率を制御する補正層により、画面を斜めから見たときのハロー効果を80%軽減。画像の暗い部分のコントラスト率を7倍に高めることで、この問題を解決した。

ASUS Smart HDRテクノロジーを搭載し、HDR10、HLG、Dolby VisionのHDR規格に対応。VESAのDisplayHDR 1400認証。

またPQ Hard Clip、PQ Optimized、PQ Basicなど複数のPQカーブをサポートしており、コンテンツクリエーターの要求に応えるという。またHDRプレビューを使用すれば、カメラを直接モニターに接続して、撮影したHDRコンテンツを全色調範囲で再生することができる。

1,600nitsの最大輝度(通常1,000nits)を備え、通常の液晶ディスプレイではカバーできない広い色域を実現する量子ドット技術にも対応。DCI-P3で98%、Adobe RGBで99.5%、sRGB/Rec.709で100%、およびRec.2020など各色域で広いカラー率を実現した。

パネル表面はノングレア。表示色は約10億7,374万色。視野角は上下左右178度。応答速度は5ms(GtoG)。HDR時のコントラスト比は100万:1。

高精度な色再現性を保証するために、新たな3段階プロセスの出荷前プレキャリブレーションを実施。さらに、高度なグレースケールトラッキング技術を使用した厳格なテストを行なうことで、業界最先端のデルタE<1の色差値を達成。より滑らかな色グラデーション、より優れた均一性および高い色精度を保証。また、各グレースケールレベルも高精度に測定されており、医療用のDICOM規格に厳密に準拠するように設定されているという。

FreeSync Premium Proで最大120Hzの可変リフレッシュレート(VRR)を実現、ゲーム開発者は1台のディスプレイで高速レンダリングのゲーム製作や品質チェックを行なうことができる。また4K120HzをサポートするHDMI2.1は、「ビデオエディターにとって最適で、非常にスムーズなフレームレートで高品質、高精細なビジュアルを扱うことができる」とする。

ProArtキャリブレーション2.0を搭載している、迅速かつ簡単な調整により、高い色再現精度を維持することが可能。輝度、色域、色温度など調整可能なパラメータを備えたSDRおよびHDRキャリブレーションを行ない、安定した正確な色を再現する。Calmanなどのプロ向けハードウェア・キャリブレーションソフトとも連携できる。

ディスプレイ部は、0から130mmの高さ調整が可能。チルト(上下角度調整)は-5~+23度で、スイーベル(左右角度調整)は-60~+60度。ピボットにも対応。VESA規格は100mm×100mm。

側面

インターフェイスは、HDMI2.1入力×1、HDMI2.0入力×2、DisplayPort1.4入力×1のほか、Thunderbolt3対応USB-C×2、USB3.1×3、ヘッドフォン出力などを用意する。スピーカーは3W×2。

消費電力は55W以下で、待機時は0.5W以下。

スタンドを含む外形寸法は、727×240×470~600mm。重量は約18.3kg。DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、Thunderbolt3ケーブル、USB-C to Aケーブル、遮光フードなどが付属する。

モバイル初のCalman認証取得した「PA148CTV」

ProArt Display PA148CTV

クリエイター向けに設計したという、14型フルHDポータブルディスプレイ。

sRGBとRec.709を100%カバーしており、優れた色彩を再現。さらにポータブルディスプレイとしては世界で初めてCalman認証を取得しており、工場出荷時にプレキャリブレーションを実施することで、ΔE<2の色差を実現しているのも特徴。

フルHD/1,920×1,080ドットのIPS液晶パネルを採用。静電容量方式10点マルチタッチに対応し、パネル表面はノングレア。表示色は約1,620万色。視野角は上下左右178度。応答速度は5ms(GtoG)。最大輝度は300cd/m2、コントラスト比は700:1。

ディスプレイ背面には「ASUS Dial」を搭載。互換性のあるAdobeソフトウェアやMicrosoft Surface Dialコントロールとシームレスに連携し、手元のタスクに集中しながらすばやく調整することが可能。また、統合されたOSDコントローラーを使用することで、モニターの設定をすばやく簡単に調整できる。

インターフェイスは、micro HDMI入力×1、USB-C×2。スピーカーは1W×2。電源はAC100~240Vで、消費電力は10W以下。

スタンドを含む外形寸法は、326.1×13.08×204.4mm。重量は約0.74kg。microHDMI to HDMIケーブル、USB-C to Aアダプター/ケーブル、USB-Cケーブル、電源アダプターなどが付属する。