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ASUS、直下型ミニLEDの32型プロ向け4K/HDRディスプレイ

「ProArt Display PA32UCX-P」

ASUS JAPANは、直下型のミニLEDバックライトを搭載したプロ向け4K液晶ディスプレイ「ProArt Display PA32UCX-P」を10月2日より発売する。価格はオープンプライス。

2019年発売「PA32UCX」の後継モデル。ミニLEDバックライト搭載液晶はそのままに、画面を斜めから見たときのハロー効果を軽減する新技術OCOを採り入れ、画質性能を向上させた。ディスプレイキャリブレーションツール「X-rite i1 Display Pro」を付属した「ProArt Display PA32UCX-PK」もラインナップしている。

4K/3,840×2,160ドットのIPS液晶パネル(10bit)を採用し、最新技術のミニLEDを直下に実装。従来LEDの半分のミニLEDを高密度に配置することで、輝度調整の精度を飛躍的に向上させた。高輝度エリアから最暗部エリアまで、1,152もの独立したローカルディミングゾーンを実現しており、最高のコントラストで高精度なHDRコンテンツを再現するという。

新モデル最大の特徴が、ハロー軽減技術「OCO(Off-Axis Contrast Optimization)」の搭載。

直下型LEDバックライトディスプレイは、視野角が比較的狭く、ディスプレイの正面以外の角度からは正確な色の把握が難しい。複数のコンテンツクリエーターが1つの画面を共有・連携して作業する場合、誰が見ても同じ色とコントラストレベルで再現し難いという問題があった。

OCOでは、エッジ周辺の光透過率を制御する補正層により、画面を斜めから見たときのハロー効果を80%軽減。画像の暗い部分のコントラスト率を7倍に高めることで、この問題を解決したという。

ASUS Smart HDRテクノロジーを搭載し、HDR10、HLG、Dolby VisionのHDR規格に対応。またPQ Hard Clip、PQ Optimized、PQ Basicなど複数のPQカーブをサポートしており、コンテンツクリエーターの要求に応えるという。

1,200nitsの最大輝度(通常600nits)を備え、通常の液晶ディスプレイではカバーできない広い色域を実現する量子ドット技術にも対応。DCI-P3で99%、Adobe RGBで99.5%、sRGB/Rec.709で100%、Rec.2020で89%と各色域で広いカラー率を実現した。

パネル表面はノングレア。表示色は約10億7,374万色。視野角は上下左右178度。応答速度は5ms(GtoG)。ネイティブコントラスト比は1000:1で、HDR時は100万:1。

高精度な色再現性を保証するために、新たな3段階プロセスの出荷前プレキャリブレーションを実施。さらに、高度なグレースケールトラッキング技術を使用した厳格なテストを行なうことで、業界最先端のデルタE<1の色差値を達成。より滑らかな色グラデーション、より優れた均一性および高い色精度を保証。また、各グレースケールレベルも高精度に測定されており、医療用のDICOM規格に厳密に準拠するように設定されているという。

画面の中に別の映像入力の画面を小窓のように表示できるPicture in Picture、複数の映像入力を画面内に並べて表示できるPicture by Picture機能を搭載。音声ソースの選択も行なえる。内蔵スピーカーは3W×2。

ディスプレイ部は、0から130mmの高さ調整が可能。角度調整は上下-5~+23度で、左右-60~+60度。ピボットにも対応。VESA規格は100mm×100mm。

インターフェイスは、HDMI 2.0入力×3(HDCP 2.2/1.4)、DisplayPort 1.2入力×1のほか、Thunderbolt3対応USB-C×2、USB 3.0×3、ヘッドフォン出力などを用意する。

消費電力は58.67W以下で、待機時は0.5W以下。スタンドを含む外形寸法は、727×240×470~600mm。重量は約14.64kg。DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、Thunderbolt3ケーブル、USB-Cケーブル、USB-C to Aケーブル、遮光フードなどが付属する。

側面