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FiiO、MQAフルデコードのDAC内蔵ポタアン。約24,200円

FiiOのDAC内蔵ポタアン「Q3 MQA」

エミライは、FiiO ElectronicsのDAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「Q3 MQA」を7月8日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,200円前後。

2021年10月に発売された「Q3 2021」の後継機種。ベストセラーのQ3シリーズの基本コンセプトはそのままに、新しい高処理型XMOS XU316を採用することでMQAフルデコードを実現。さらに、最大出力を約10%向上したほか、低消費電力化によるランタイムの増加など、細かな性能強化が行なわれた。

16コア搭載の新しい高速処理型XMOS製USBインターフェースチップ「XU316」を搭載。高い演算能力によりMQAフルデコードが可能となったほか、低消費電力化による作動時間の延長を実現した。

USBインターフェースチップ「XU316」を搭載
DACチップはAKM製「AK4452」

DACチップはAKM製「AK4452」を採用。高分解能32bit処理に加え、ノイズ耐性の高い設計を行なうことで繊細な音の表現を可能にしたVELVET SOUNDアーキテクチャーを搭載したチップで、最大384kHz/32bitのPCM、ネイティブDSD256の再生に対応した。

THX社の特許技術であるフィードフォワード方式のアンプ回路「THX AAA-28」をデュアルで搭載。THX AAAアンプ回路は、従来のアンプ回路の欠点であったゼロクロス歪を効果的に除去することにより、高出力時にも低歪みを実現することが特徴。新モデルでは、前モデル(Q3 2021)と比較してUSB DACモードでのバランス出力を300mWから330mWへと向上するなど、最大10%の出力向上を実現した。

出力端子は、4.4mmと2.5mmバランス、および3.5mmアンバランスを装備。3.5mmの出力はライン入力兼用となっており、外部信号を検知すると自動的にライン入力モードに切り替わる仕様。

出力は、4.4mmと2.5mmバランス、3.5mmアンバランス。ボリュームノブのRGBインジケーターで、再生中ファイルのサンプリング周波数が識別可能

独自のADCボリュームコントロール機能を搭載。本体装備の可変抵抗(=ボリュームノブ)に直接音楽信号を流して調節を行なうのではなく、ノブの回転変化をAD変換した値に基づいてアナログボリュームICを制御することで、可変抵抗で発生するギャングエラーを排除。さらにボリュームノブによる直感的な音量調整を可能とした。

また物理スイッチによる本体設定のコントロールを実現。BASSスイッチでは、BASSブースト機能のオン・オフが行なえる。これは完全なアナログ回路のハードウェア構成による低域増幅回路となっており、中域や高域に影響を及ぼさずに最大6dBの低域ブーストが可能という。またマルチファンクションボタンでは、ゲインレベルやフィルターの切替えが可能。簡単なタップ操作で音質・音色の変更も行なえる。

1,800mAhの内蔵バッテリーと回路基盤の低消費電力化により、従来モデルより連続作動時間が伸長。最大連続再生時間は12時間以上、DAC機能を使用せずアナログ入力を行なった場合は23時間以上の連続使用を可能とした。充電端子はUSB-Cだが、高速充電には対応しない。

筐体は、音質を考慮した対電波干渉シールド機構を採用。高剛性の総アルミボディだけでなく、スマートフォンと重ねて運用することを想定しており、銅ニッケルシールド&高効率電波吸収材による3重シールドを施すことで、全方位の電波干渉からオーディオ回路を保護する。

外形寸法は105×59×12.5mm(縦×横×厚さ)で、重量は約110g。L字型USB-Cケーブル、USB-A to USB-Cケーブル、Lightning to USB-Cケーブル、3.5mmラインケーブル、バインディングストラップ、滑り止めパッド、シリコンバンドなどが付属する。

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