エソテリック、VOSPメカ/USB入力搭載SACDプレーヤー
-32bit DACを採用し、デジタル入力系を強化
エソテリック株式会社は、独自の光学ドライブメカニズム「VOSP」やUSB入力を備えたSACD/CDプレーヤー「SA-50」を3月初旬より発売する。価格は409,500円。
SACDと音楽CD、CD-R/RWの再生に対応したSACDプレーヤー。ドライブ部は、独自の高性能軸摺動型ピックアップを採用したVOSP(Vertically aligned optical stability platform)メカニズムを搭載。レンズを移動させた時にレーザー光軸が、常に垂直方向を維持することで、高精度な信号読み取りを目指した。さらにメカをカバーするハウジングは8mm厚のスチール製大型スタビライザーを装備した、高剛性/無共振構造とし、安定したデータ読み出しを実現した。
VOSPメカニズム |
旭化成エレクトロニクス製の32bit DAC「AK4392」をデュアルモノ構成で搭載。入力インターフェイスだけでなく、デジタルフィルタやデルタシグマモジュレータまで、32bit処理を行ない高音質再生を実現するという。DACデバイスのアナログ部はチャンネル間を完全対称にレイアウトし、回路ブロックごとに専用電源を採用することで、デバイス内のクロストークやブロック内の干渉を抑えている。また、ジッタの影響を抑えるため、クロック専用の電源も装備している。
背面。USBなどのデジタル入力やXLR/RCAアナログ音声出力、ワードシンク入力などを装備する |
CD再生や外部入力信号は、2倍(64/88.2/96kHz)、4倍(128/176.4/192kHz)へのアップコンバート、DSDへのアップコンバートに対応。SACD再生時にはDSD信号のダイレクトDA変換や、PCM 88.2/176.4kHzへのコンバートも行なえる。
SACD/CDプレーヤーとしての音質強化だけでなく、USB端子を装備し、PC接続も可能となった点も特徴。デジタル入力としてUSBと同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備し、外部デジタル機器との接続性を高めており、SA-50を高品位な単体DACとして利用可能としている。
また、外部機器からのデジタル入力信号に対して、SA-50内蔵の高精度VCXO(電圧制御水晶発振器)を利用して高純度なマスタークロックをDACに供給する2nd PLLモードも搭載。さらに、デジタル入力のボリュームコントロールが行なえる32bitデジタルアッテネータも備えている。
オーディオDACだけでなく、アナログオーディオ回路もデュアルモノ構成とし、チャンネル間のクロストークを抑制。XLR出力はフルバランス構成となっている。出力端子はアナログ系がRCAとXLRが各1系統、デジタル出力は光デジタルと同軸デジタルを各1系統備えている。ワードシンク入力(BNC)も装備する。
電源には大型トロイダルトランスを採用。ボディはトップとサイドパネルに5mm厚のアルミ材を、底板には5mm厚のスチール材を用いている。また、独自の3点支持フットも備えている。外形寸法は442×353×153mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18kg。リモコンも付属する。
(2009年 2月 26日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]