ニュース
Meze Audio、ニュートラルサウンドの「99 CLASSICS 2nd GEN」
2025年12月26日 17:00
完実電気は、Meze Audioより、初代モデルから10年の時を経て第2世代に進化した有線ヘッドフォン「99 CLASSICS 2nd GEN」を、2026年1月23日に発売する。直販価格は49,500円。
2015年に発売された「99 CLASSICS」の後継機。サウンドは、よりバランスの整ったニュートラルな方向となり、「低域は魅力的な存在感を保ちながらも、わずかに引き締めることで、中域から高域にかけてのディテールがいっそう鮮明に立ち上がる。その結果、オリジナルが持っていた音楽的な温かみを継承しつつ、全体のバランスと情報量を高めた、より汎用性の高いヘッドフォンへと進化している」という。
初代モデルと同じく、40mm径のダイナミックドライバーを搭載する。第2世代では、左右のドライバー間における中・高音域の差異(分散)を大幅に低減するという、より洗練されたマッチングプロセスを導入。ステレオイメージの安定性が高まり、どのペアでも一貫したリスニング体験を提供できるようになったとのこと。
イヤーカップの内部容量も拡大。容量を大きくすることで、内部の空洞共振が低域側に移動し、定在波の相互作用が低減される。これにより低域のコントロールが向上している。
内部構造を細部まで見直されており、接合部の密閉精度を高めることで、低音のエネルギーを無駄なくコントロールしているほか、ヘッドフォンジャック部分には低音を最適に逃すための専用パスポートも備えた。
入力ソケットのシェル径は7mmへと拡げられており、プレミアムな手編み銅線・銀線ケーブルを含む、多様なケーブルとの高い互換性を実現している。
バッフル構造は、音の通りやすさを重視して再設計。より開放的なグリル構造と、不要な反射を抑えるシンプルな内部構造により、ドライバー前方で発生する音の妨げを低減。「高域に生じやすい不要なノイズ・不自然な響きを抑え、よりクリアで自然な音の伸びを実現した」とのこと。
イヤーカップ自体はウォルナット材を使ったもの。CNCマシンによる削り出しのあと、職人の手によって仕上げ、着色、磨き上げが施される。
イヤーパッドは高密度メモリーフォームとヴィーガンレザーを採用。形状が見直され、ドライバー前方の空間容量が最適化された。これにより中域のバランスを狙い通りに整え、より自然で明瞭なボーカル表現を実現している。
取り付け方式も、従来の伸縮スカート式から、確実に固定できるクリップオン方式となり、装着時の向きが常に安定し、音のばらつきを抑えるとともに、交換作業もより簡単になっている。
ヘッドバンドは、装着するだけで自然に頭部にフィットするセルフアジャスト構造。各所に耐久性と機能美を兼ね備えた高剛性の亜鉛合金パーツを採用している。
付属ケーブルには、デュアルツイスト構造のOFC(無酸素銅)導体を採用。ケブラー被覆により、優れた電気特性を維持しつつ、絡まりにくさ、耐久性、しなやかさを大きく向上させた。現代のリスニングスタイルにあわせて、コンパクトなUSB-C DAC/アンプも付属する。
再生周波数は15Hz~25kHz、インピーダンスは16Ω、感度は103dB SPL/mW at 1kHz。重さは290g。


