シャープ、堺の第10世代液晶工場に向けた新会社

-100%出資でソニーとの合弁会社化の準備


堺工場では第10世代マザーガラスによるパネル生産を予定

3月24日発表

 シャープ株式会社は24日、大阪府堺市に建設中の液晶パネル新工場立ち上げに向けた新会社を4月1日付で設立すると発表した。

 社名は、シャープディスプレイプロダクト株式会社で、シャープの100%出資となる。資本金は1億円。取締役社長にはシャープ常任顧問の佐治寛氏が就任する。本店所在地は大阪府堺市堺区匠町1番。

 シャープとソニーは、大阪府堺市に第10世代マザーガラスを採用する大型液晶パネル/モジュール製造販売合弁会社の設立に関して、合弁契約の締結に向けた交渉を進めており、新会社は合弁会社立ち上げ時に、その母体になる予定。

 両社は2008年2月26日に、世界初の第10世代マザーガラスを採用する大型液晶パネル/モジュールの製造/販売を行なう合弁会社設立に関する意向確認覚書を交わし、当初の予定では法的拘束力を有する合弁契約を2008年9月30日までに締結するとしていた。しかし、「世界経済の変化を受け、合弁会社設立予定時期を、当初より1年程度延期し、2010年3月までとすることで相互に意向を確認した」と、2009年1月29日付で覚書の内容を修正している。


(2009年 3月 24日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]