ラトック、フルHD対応のUSBディスプレイアダプタ
-描画処理を高速化。USB 3.0製品も参考展示
ラトックシステム株式会社は、フルHD表示に対応したUSBディスプレイアダプタ「REX-USBDVI2」を7月下旬に発売する。価格は11,550円。対応OSはWindows 2000/XP/VistaとMac OS X 10.4.11、10.5.2以降。
USB 2.0端子(ミニB)とDVI-Iを各1系統備え、パソコンのUSB端子からの映像をDVIに出力できる変換アダプタ。ノートや省スペースのパソコンでも簡単にディスプレイの増設が行なえる。同製品を複数個を使った同時接続も可能で、Windowsでは6台、Macでは4台までディスプレイを増やせる。別売アダプタでHDMI接続やアナログRGB(D-Sub 15ピン)接続も可能。なお、HDCPやDualLinkはサポートしない。
特徴は、新たに最大2,048×1,152ドット(Macは1,920×1,200まで)に対応し、フルHDの1,920×1,080ドット表示もサポートしたこと。また、DisplayLink製のデュアルコアエンジン搭載グラフィックチップ「DL-195」により描画処理を高速化。従来のUSBディスプレイアダプタ製品に比べ、動画や3Dグラフィック演算の能力も向上したという。
接続例。同社のワイヤレスUSB製品を介してノートPCから映像を出力している | DVI端子部 | USB端子部 |
前述の通りHDCPはサポートしないため、市販Blu-ray Discビデオなどの著作権保護されたコンテンツを出力することはできないが、同社によれば「DisplayLinkがHDCPへの対応を検討している」としており、今後の製品で対応する可能性はあるという。
外形寸法は約45×75×20mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約41g。USBケーブルが付属する。
他社のディスプレイ製品を使った、利用シーンのデモも。写真はベンキューのディスプレイと、カノープスのEDIUS Neoを使った動画編集での利用を想定した展示 | 三菱の超解像ディスプレイを接続し、動画などを表示 | ナナオの24.1型液晶を利用し、カラーマッチングのデモ |
■ USB 3.0インターフェイス製品を参考展示
REX-EXU3 |
2009年内の発売を予定している、新規格のUSB 3.0インターフェイス2製品も発表会場に参考展示された。
ExpressCard/34対応の「REX-EXU3」と、PCI Express接続の「REX-PEU3」の2製品で、いずれもUSB 3.0(SuperSpeed USB)を2ポート備えたホストアダプタカード。USB 2.0の10倍以上となる最大5Gbit/secの転送速度を実現。USB 2.0と互換性があり、従来のUSB製品もそのまま利用できる。
対応OSはWindows XP/Vistaで、64bit版もサポート。Windows 7にも対応予定としている。xHCI規格に準拠し、今後の各OSで搭載される標準ドライバで動作するという。
REX-PEU3 | 両製品を接続したデモ機も展示 | デモ機による速度比較 |
(2009年 7月 16日)
[AV Watch編集部 中林暁]