パナソニック、AVCHD Lite対応の光学18倍デジタルカメラ

-実売55,000円。手ブレ補正強化/レスポンス高速化


DMC-FZ38

8月21日発売

標準価格:オープンプライス


 パナソニック株式会社は、「AVCHD Lite」フォーマットの動画記録に対応し、光学18倍ズームレンズを備えるデジタルカメラ「DMC-FZ38」を8月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,000円前後の見込み。カラーはブラック1色となっている。

光学18倍レンズを備える

 1/2.33型CCDを搭載し、総画素数は1,270万画素、有効画素数は1,210万画素。レンズは光学18倍のライカDCバリオエルマーレンズで、光学式手ブレ補正機構も内蔵。35mm換算で27~486mm、F値は2.8~4.4。記録メディアはSD/SDHCカードで、本体に40MBのメモリも内蔵する。

 AVCHD Liteフォーマットでの動画撮影に対応。1,280×720ドット/60pで撮影でき、ビットレートは17Mbps(SHモード)、13Mbps(Hモード)、9Mbps(Lモード)が選択可能。Motion JPEGで1,280×720/30fps撮影するモードも用意する。Motion JPEGでは、4:3の640×480ドット/30fps、320×240ドット/30fpsや、16:9の848×480ドット/30fpsでの撮影も可能。

 本体に独立した動画撮影ボタンを搭載し、押すことで即座に録画ができるとしている。動画撮影中のズームも利用可能。またステレオマイクも内蔵。動画撮影時の音声記録はドルビーデジタル(AC3)形式を採用する。音声付静止画撮影も可能で、スピーカーも内蔵している。

 記録したSDカードをVIERAやDIGAのSDスロットに挿入して、動画/静止画再生が可能。また、本体にHDMIミニ端子も備え、別売ケーブルでテレビなどに接続することで動画再生/静止画表示ができる。「ビエラリンク」にも対応し、VIERAのリモコンでDMC-FZ38の操作も行なえる。

 静止画はJPEG/RAWに対応。静止画の撮影解像度は4:3時で最大4,000×3,000ドット(12M)、3:2時で最大4,000×2,672ドット(10.5M)、16:9時で最大4,000×2,248ドット(9M)。

 機能面では、手ブレ補正機能を進化させた「POWER O.I.S」を搭載。ジャイロセンサーの性能強化や、ソフトウェアアルゴリズムの改善により、低周波域(ゆっくりとした手ブレ)に対しての手ブレ検知精度を向上。従来モデル(FZ28)と比べ、約2倍の手ブレ補正効果を実現し、夜景や暗い室内でも、手持ちでブレずに撮影できるとしている。

 また、被写体を自動認識し、露出やフォーカスを行なう「おまかせiA」機能も搭載。静止画のほか、動画撮影時でも利用できる。新たにフラッシュONのままでも夜景シーンを自動判別する機能を追加。フラッシュのON/OFFやシャッター速度などを自動で最適化できる。

 さらに、あらかじめ登録しておいた人間の顔をカメラが見つけ、自動的にピント合わせと露出設定を行なう個人認識機能も強化。「複数人数の名前同時表示」「縦撮り対応」といった新機能を追加し、使いやすさ、分かりやすさを追求。1人あたりの顔画像の登録数を最大3枚にすることで、認識精度も向上させた。

 モーターの高速化やアルゴリズムの最適化、ソフト処理の高速化により、起動時間1.15秒(従来比約20%短縮)、AF 0.29秒(約60%短縮)とレスポンスを高速化している。

 ISO感度はオート/80/100/200/400/800/1600が設定できるほか、高感度モード時は1600~6400も利用できる。最高シャッター速度は1/2,000秒。連続撮影速度は最高10コマ/秒(速度優先時)。

2.7型液晶を搭載

 2.7型液晶モニターを搭載。0.2型のカラービューファインダーも備える。光の色や明るさ、鮮やかさをモニター上で確認しながら調整できる「マイカラーモード」が利用可能。内蔵ポップアップ方式のフラッシュも内蔵する。

 USB 2.0端子を装備。電源は内蔵のリチウムイオンバッテリで、静止画の撮影可能枚数は約470枚、動画連続撮影時間で約150分(SHモード)。外形寸法は117.6×88.9×75.8mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約367g。付属品はバッテリパック、充電器、ACアダプタなど。さらに、AVCHD Liteに対応した画像管理ソフト「PHOTOfunSTUDIO 4.0 HD Edition」も同梱する。


(2009年 7月 28日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]