ソニー、BRAVIAの画質をネット経由で調整する新サービス
-β版で半年の期間限定。携帯電話からのメッセージ送信も
ソニーは、液晶テレビ「BRAVIA」で利用できるネットウィジェット機能「アプリキャスト」において、BRAVIAの画質モード変更をネットワーク経由で行なえるサービス「x-Tuning」を、8月27日から2010年2月26日まで半年間の期間限定で提供する。また、携帯電話からアプリキャストに簡単なメッセージを送ることができる「x-Message Board」も同期間中に行なう。
いずれのサービスも、β版アプリを提供することでユーザーと一緒に新たなアプリ開発を進めることを目的としており、無料で利用できるが、ユーザーサポートは行なわない。対象となるBRAVIAのクロスメディアバー(XMB)に表示される「体験空間」フォルダ内から両アプリを起動して利用できる。
■ x-Tuning
x-TuningがXMBに表示 |
ネットワークを介してテレビの画質モード調整が行なえる機能。対象となるBRAVIAは、KDL-V5/J5/XR1/X1/W1/F1/V1/J1/JE1/ M1シリーズ。
調整するのは画質調整メニューのうち「色温度」の項目。画面上に表示される2つの静止画を見比べ、好みの画像を選択するテストを4回(初期の画質状態によっては2回)続けて行なう。その結果を受け、既存モードの中からユーザーの好みに合わせた色温度に変更される。ネット経由としたことで、テスト画像をテレビではなくサーバー側に多く貯めておくことができ、画像の調整なども行なえることが利点。
ユーザーの画質テスト結果は同社サーバーに収集され、今後の開発に活かされる。なお、画質調整のうち色温度のみが今回のサービスで採用された理由については、「視聴環境によって好みが大きく変わり、画質変化も認識されやすいため」としている。
2枚の静止画から好みの色を選択 | テスト結果を適用するかどうかを確認 | 色温度が変更された |
■ x-Message Board
x-Message Board |
携帯電話で入力したメッセージを、掲示板のようにテレビに表示し、家族や友人間でメッセージを共有できるサービス。アプリキャスト搭載のBRAVIA全機種(2007年春モデル以降)で利用できる。
メッセージは30文字までの送信でき、背景や文字の色は5色から選択可能。合わせて位置情報も送信でき、マップ上に表示される。送信する携帯電話は3台まで登録でき、ニックネーム登録も可能。ドコモ/au/ソフトバンクの3キャリア(一部機種除く)で利用できる。
2008年以降のBRAVIAでは、テレビ視聴中の通知機能を利用することで、メッセージが届いた時点で画面上にポップアップさせることが可能。なお、表示できるメッセージは最新5件までで、メッセージへの返信は行なえない。また、一度送ったメッセージは消去できない。
携帯電話から送られたメッセージが表示 | 最新の5件まで表示できる | メッセージが送られた場所のマップ表示も可能 |
(2009年 8月 27日)
[AV Watch編集部 中林暁]