【IFA2009】三菱、20万円以下のフルHD DLPプロジェクタ

-「HC3800」。パラマウントと協力しブース展開


スタートレックをフィーチャーした三菱ブース

会期:9月4日~9月9日(現地時間)

会場:メッセ・ベルリン見本市会場


HC3800

 Mitsubishi Electric Europeは、4日からベルリンで開幕した欧州最大の家電機器展示会「IFA 2009」(9月4日~9月9日)において、フルHD DLPプロジェクタ「HC3800」を発表した。価格は1,399ユーロの見込み。日本でも実売198,000円前後を想定しており、11月頃の発売を予定する。

 0.65型1,920×1,080ドットのフルHD DMDチップを搭載したDLPプロジェクタ。DarkChip 2技術を採用しており、カラーホイールは6セグメント(RGBRGB)の4倍速。輝度は最大1,300ルーメンで、コントラスト比は3,300:1(ANSIコントラスト650:1)。フル10bit処理のパネルドライバ「DDP3021」を採用し、グラデーション表現などの改善を図っている。


HC3800レンズは右側に配置ランプは上部から交換する
絞りも備えている
背面。HDMIなどを装備する

 レンズは、新開発の光学1.5倍ズームで、レンズは4群13枚のオールガラス構成で、絞りも備えている。2006年発売の「LVP-HC3100」など、720p/576p時代の同社DLPプロジェクタの置き換えを狙う。LVP-HC900/910やLVP-HC3000/HC3100/HC1100と打ち込み角を揃えており、ズーム倍率の拡大により、天吊り金具を変えずに設置可能としている。ランプ出力は230Wで、約5,000時間の利用が可能としている。駆動音は約25dB。

 入力端子はHDMIを1系統と、コンポーネント(D-Sub15ピン共用)、S映像、コンポジットを各1系統装備。RS-232C端子も備えている。消費電力は340W。外形寸法は345×270×129mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.6kg。


 ブースでは、123インチスクリーンとフルHD液晶プロジェクタ「HC6800」を使った実写デモも行なわれている。HC6800は、エプソン製D7世代フルHDパネルを搭載し、パネルの開口率向上と高効率なランプの採用により、輝度1,300ルーメンを実現。さほど暗くないリビングでも利用できるプロジェクタとして提案している。

 同社ブースは、パラマウントと協力し、スタートレックなどのコンテンツをフィーチャーしたデザインとなっている。HC6800のデモにおいても、スタートレック、ウォッチメン、インディージョーンズ、ドリームガールズなどのパラマウントのコンテンツを利用し、約10分強のデモが行なわれていた。

HC6800パラマウントと協力してブース展開。記念撮影コーナーも

(2009年 9月 5日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]