ティアック、SDカード記録の“ラジカセ型”レコーダ

-実売4万円。4つの内蔵マイクでステレオ録音可能


BB-800

9月29日発売

標準価格:オープンプライス


 ティアック株式会社は、マイクとスピーカーを内蔵した“ラジカセ”タイプのSDポータブルレコーダ「BB-800」を9月29日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後の見込み。

 SD/SDHCカードへのステレオ録音が可能なポータブルレコーダ。3月に発売したCD/SDカード録音可能な「BB-1000CD」のコンセプトを受け継ぎながら、記録メディアをSD/SDHCカードのみにすることでコストを抑え、また機構部を持たないメカレス設計により、振動に強く優れた耐久性を実現したとしている。ラジカセのような感覚で使用できることが特徴で、楽器の練習や学校での合唱練習/発表会、会議や講習会などでの使用を想定する。

 録音フォーマットはWAV(リニアPCM/16bit、44.1kHz)とMP3(16bit、64/128/192kbpsから選択可能)に対応。1GBあたりの録音可能時間はWAVで約1時間39分、MP3(192kbps)で約11時間57分。

 本体フロントとリアに無指向性のステレオマイクを搭載。合計4つのマイクで集音した音声をミックスしてステレオ録音する。また、前面のマイクだけの使用も可能。さらに、48Vファントム電源に対応したXLRのマイク入力を2系統(ステレオ入力可能)装備。RCAのライン入力も備える。XLRマイクとRCAライン入力をミックスして録音することもできる。内蔵マイクと組み合わせての録音にも対応する。

フロントリア

 ステレオスピーカーも内蔵。5W×2chのクラスDデジタルアンプを搭載する。アナログのライン出力(RCA)、ステレオミニのヘッドフォン出力も備える。本体操作面に128×64ドットのバックライト付き液晶ディスプレイを装備。メトロノームやクロマチックチューナも搭載する。

 録音機能として、リミッタや録音レベルを一定に保つオートレベルコントロール、入力レベルを検知して自動的に録音を開始/停止する自動録音機能、オーバーダビング機能(WAVファイルのみ)などを備える。イヤフォンを使いスピーカー出力せずデジタルのまま、より高音質にオーバーダビング可能なダイレクトミックスモードも利用できる。

 再生速度可変機能や音程を維持したまま再生速度を可変するVSA機能、ループ再生機能などにも対応。再生中/一時停止中に数秒前に戻るフラッシュバック機能(1秒~5秒)も備える。

 電源は単3電池8本もしくは付属のACアダプタ。電池を使用した際の駆動時間はスピーカー出力時で約2.5時間、イヤフォン出力時で約4.5時間。消費電力は30W。

 外形寸法は380×107×204.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.2kg。ワイヤレスリモコンや日本語パネルシートなどが付属する。

操作面。液晶ディスプレイも搭載端子類付属のリモコン

(2009年 9月 7日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]