ローランド、BOSSのギター演奏向けオーディオプレーヤー

-WAV/MP3再生や、ギターとの重ね録りが可能


11月中旬発売

標準価格:オープンプライス


 ローランド株式会社は、BOSSブランドの新製品として、ギター演奏/録音に利用できるオーディオプレーヤー「eBand」(JS-8)を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は48,000円前後の見込み。

 SD/SDHCカードに収めたMP3/WMAが再生可能なプレーヤーに、アンプやエフェクタ、スピーカーなど、ギター演奏に必要な機能を備えた製品。

 前面の標準ジャックにギターを接続することで演奏が可能なほか、SDカード内の音楽にあわせた演奏や、再生曲と演奏の同時録音も可能。スピーカーも内蔵し、「以前バンドを組んでいたギタリストや、家で気軽にギターを練習したい人などに最適」としている。なお、JS-8で録音したデータの再生は本体のみ対応する。

 付属の1GB SDカードにはプロの演奏によるギターのバッキング100種類以上、ドラムループ250種類以上のオーディオファイルを収録し、ギターとのセッションが可能。また、BOSSブランドの小型マルチエフェクタ「GT-10」に採用される「COSM」(Composite Object Sound Modeling)を搭載し、42種類のアンプ・モデリングや、豊富なエフェクト機能が利用可能。迫力あるギターサウンドを簡単に作ることができるとしている。

デザインはスピーカー内蔵のコンパクトなオーディオプレーヤーだが、ギター演奏向けの豊富な機能を1台に集約している

 そのほか、音程を維持したまま曲の再生スピードを変える機能、ギターやボーカルを消してギター演奏を重ねられる「センター・キャンセル機能」などギター練習用の機能を備えている。

 USB端子を備え、USBオーディオインターフェイスとしても動作するほか、USBメモリ内の楽曲も再生可能。また、専用PCソフト「Song List Editor」を利用することでCDからSDカードに音楽をリッピングできる。Gracenoteのデータベースから曲情報を取得して本体ディスプレイに曲名などを表示することも可能。

 ステレオミニのヘッドフォン出力も装備。2系統のアナログ音声入力(RCA×1、ステレオミニ×1)も備え、ポータブルプレーヤーなどとも接続できる。また、別売フットスイッチなども接続可能。

 ギター/マイク入力やアナログ音声入力のAD/DA変換は24bitで、ギター/マイク入力のS/N比を向上させる独自技術「AF」(Adaptive Focus)も採用する。サンプリング周波数は44.1kHz。電源はACアダプタを使用。外形寸法は264×166×201mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg。



(2009年 9月 8日)

[AV Watch編集部 中林暁]