チリの地上デジタル放送に日本方式採用

-南米地域で4カ国目の採用


9月14日発表


 チリ共和国のバチェレ大統領は14日(現地時間)、チリにおける地上デジタルテレビ放送規格として、日本で展開されている「ISDB-T方式」を採用することを公表した。ISDB-Tの海外での採用は、ブラジル、ペルー、アルゼンチンに続いて4カ国目となる。

 総務省は、関係省庁や放送事業者、メーカーなどと連携し、チリへの採用の働きかけを行なってきた。この結果、ハイビジョン放送と同時にワンセグなどに移動端末向けサービスが提供できることや、干渉に強く車内や山などでも良好に受信できることが評価され、チリにおけるISDB-T採用に至ったとする。

 今後も円滑なISDB-T方式導入に向けて、必要な方策を協議する共同作業部会を設置し、技術協力や、人材育成などを支援。さらに、他のISDB-T採用国と連携しつつ、いまだ方式決定していないベネズエラやエクアドル、ボリビア、パラグアイなどの南米諸国に働きかけるほか、アジアでもフィリピンに働きかけるなど、さらなる海外普及に努めていくとしている。


(2009年 9月 15日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]