マクセル、「京都オパール」採用のカナル型イヤフォン

-“露草色”など、伝統色イメージの4モデル


左から、「胡粉(ごふん)」、「虹色(にじいろ)」、「露草色(つゆくさいろ)」、「唐紅花(からくれない)」

11月下旬発売

標準価格:オープンプライス


 日立マクセル株式会社は、カナル型(耳栓型)イヤフォンの新モデルとして、京セラ株式会社の装飾用素材「京都オパール」をあしらった「京都オパールヘッドホン」を11月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3,000円前後の見込み。10月6日から千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2009」の京セラブースに展示される。

 「京都オパールヘッドホン」は、女性をターゲットとしたイヤフォンの新モデルで、ハウジング部に独特のさまざまな色が浮遊する“遊色効果”や多彩な色あいが特徴の「京都オパール」を装飾。この素材は、天然オパールと同一の石英粒子を元に、京セラ独自の合成技術によりオパール特有の脆さを克服し、天然では難しかった自由度の高いデザイン加工を実現している。

京セラの装飾用素材「京都オパール」

 デザインのバリエーションとして、日本の伝統色をイメージした4種類をラインナップ。ハウジング外側のプレートに施した「朧月」と「桜」のモチーフに、京都オパールを組み合わせたことで“悠久の美”、“七彩の輝き”を持つ京都オパールの幻想的なイメージを引き立てるという。

 朧月のモチーフでは、霞んで見える夜の月を表現したという「胡粉(ごふん)」と「露草色(つゆくさいろ)」の2モデル、桜のモチーフでは、桜の花びらの華やぎを表す「虹色(にじいろ)」と「唐紅花(からくれない)」の2モデルを用意する。なお、イヤフォン部の詳細仕様は改めて発表される。

 京セラは、1975年から再結晶宝石による宝飾事業を展開し、2008年秋から「京都オパール」を国内で本格投入。幅広い分野での展開を模索していた。一方、日立マクセルは、スワロフスキーを配した女性向けイヤフォン「HP-CN11」(2008年7月発売)がヘッドフォン製品で最も売れ筋へと成長したことにより、次の展開として京都オパールを採用したという。



(2009年 9月 29日)

[AV Watch編集部 中林暁]