パロット、Dock/Bluetooth/無線LAN搭載ワイヤレススピーカー

-ペアで189,000円。スピーカー間もワイヤレス


「フィリップ・スタルク ワイヤレススピーカー(ZIKMU/ズィクム)」。iPhoneは別売

10月1日先行発売

標準価格:189,000円(ペア)


 モバイル関連のワイヤレス機器を扱う仏パロットは、デザイナーであるフィリップ・スタルク氏が手掛けた、iPod用Dock/Bluetooth/無線LAN搭載のスピーカー「フィリップ・スタルク ワイヤレススピーカー(ZIKMU/ズィクム)」を10月1日より、全国のザ・コンランショップ4店舗(新宿本店、丸の内店、名古屋店、福岡店)で先行発売する。価格は189,000円(ペア)。

 また11月より、インテリアショップやセレクトショップなどでも販売開始する予定だという。

 iPod用Dockを搭載したフロア型のスピーカー。特徴として、Bluetoothや無線LANなどのワイヤレス技術を搭載しており、「ケーブルを通すことなく、音楽を正確に再現する」としている。スピーカー間もBluetoothで互いに通信し、スピーカーケーブルで接続することなく、ステレオ出力ができる。スピーカー間の距離は最大15m。

 なお、同製品は「“振動する空気”をデザインした」(スタルク氏)とし、約3年の研究開発を経て製品化されたものだという。

iPod/iPhone用のDockをする搭載スピーカーを手掛けたフィリップ・スタルク氏(奥)
フラットパネル振動板を搭載する上部とサブウーファを備える底部という構成の独特な形状

 スピーカーは、NXTのフラットパネル振動板を採用した上部と、ウーファを搭載した底部で構成した2ウェイシステム。上部の振動板は、音を両面から出力することが可能。全体が細かく振動することで、中高音域を正確に表現するとしている。また、幅広く音を放射し、360度どの位置でも音楽を楽しめるという。設置した空間に合わせた音響自動調整機能も備える。

 本体底部のウーファはダウンファイヤー(床に向かう音響放射)型で、低音反響システムを搭載。床に近い位置にあるため、音量を上げなくても低音を増幅することができるとしている。ドライバにはネオジウムマグネットを採用。ウーファ内部を金属製のフレームで強化しており、音のひずみを取り除くことが可能。

 上部天面にiPod用のDockを搭載。iPodやiPhone内の楽曲再生が可能で、付属のリモコンから操作できる。また、充電にも対応しており、再生しながらのチャージも可能。対応iPodはiPod nano/classic/touch、iPhone 3G。

 Bluetoothはバージョン2.1に準拠しており、A2DP/AVRCPプロファイルに対応。Bluetooth対応トランスミッタからの楽曲をワイヤレスでスピーカーから出力できる。また、無線LANも内蔵しており、PC内の楽曲をワイヤレスでストリーミング再生することも可能。対応フォーマットはMP3、WMA、リニアPCM。

 クラスDのデジタルアンプを採用。スピーカーのトータル出力は100W。再生周波数帯域は50Hz~20kHz。キャビネットの素材にはABS/PMMA樹脂を使用している。消費電力は70W(1台)。スピーカーの高さは750mm、重量は3.5kg。

付属のリモコン。iPodの操作が可能使用イメージ。Bluetoothに対応し、スピーカー間のケーブル接続は不要使用イメージ。無線LANも内蔵し、PC内の音楽をストリーミング再生できる

(2009年 10月 2日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]