ミニレビュー

クラファン開始、イヤカフ型集音器「ミライスピーカー・イヤー」装着してみた

ミライスピーカー・イヤー

ミライスピーカーが開発した、耳をふさがないイヤカフ型集音器「ミライスピーカー・イヤー」(39,600円)、「ミライスピーカー・イヤー ライト」(29,700円)のクラウドファンディングが13日、GREEN FUNDINGでスタートした。一般販売予定価格は前述の通りだが、クラウドファンディングでは超超早割30%OFF(先着300人限定)などの割引プランが用意されている。

充電ケースはLEDディスプレイ付き。カラーはブラックとホワイトを用意する

ミライスピーカーと言えば、独自の「曲面サウンド」を搭載し、テレビの音の聞こえにくさを改善するスピーカーを手掛けているが、新たな製品ジャンルとして、会話の聞こえやすさをサポートする、ミライスピーカー・イヤー/ミライスピーカー・イヤー ライトを開発した。

補聴器ではなく、医療機器として認定は受けていない、いわゆる「聞こえサポート」用の集音器だが、補聴器に存在する「デザインの壁」、「価格の壁」、「装着感の壁」を乗り越え、より気軽に、快適に装着してもらう製品として開発。

実際にスマホとBluetooth接続して音楽を聴く事もできるのだが、イヤフォンのように見えるデザイン、片耳5.6gという軽量さ、耳をふさがない開放的な着け心地、そして29,700円からという価格も特徴としている。

詳細は、以前のニュース記事で記載しているが、大きな特徴として、スタンダードモデルのミライスピーカー・イヤーに、ユーザーそれぞれに「聞こえ」を自動で最適化する機能を備えている。

スマホのアプリを併用して実現しているもので、アプリの指示に従って「聞こえチェック」を受けると、ユーザーが聞こえにくい周波数帯域がわかり、それを踏まえた補正データを作成。それをミライスピーカー・イヤーに転送すると、搭載した16チャンネル・インテリジェントDSPを用いて、周波数帯域ごとにリアルタイムで補正を行ない、ユーザーに最適な「聞こえ」に調整してくれる。

利用方法は簡単で、充電ケースから取り出し、耳に装着するだけ。イヤフォン部分にマイクを備えており、集音した音を、16チャンネル・インテリジェントDSPが周波数帯域で細かく分割して処理。言葉の聞き取りに重要な音域を大きくしてくれる。

さらに、AI(DNN学習)による処理とDRC(ダイナミックレンジコントロール)処理を組み合わせ、エアコンが動いている時の低音ノイズなど、不要な音を抑えるなどして、会話している相手の声を聴き取りやすくした。

また、自分の声が大きく耳に入ると会話がしにくくなるため、自分の声は大きくなりすぎない音声処理も実施している。

充電ケースにも特徴があり、LEDディスプレイを搭載。ケースの両側面に、左右イヤフォン個別のボリューム調整ボタンを備える。これにより、片方の耳だけ大きくするなど、より細かな調整が可能。環境に合わせたシーン(屋内/屋外/TV/強風)機能も備えているのだが、充電ケース背面のボタンで切り替えられる。

シーン選択も可能

これらの操作や設定変更はアプリからも可能だが、充電ケースからでも操作できるようにすることで、スマホが苦手な人でも、使えるようにしている。

また、充電ケースにもマイクを備えており、テレビの近くなどに置くことで、その音をケースのマイクで集音。2.5GHzでイヤフォンにワイヤレス伝送し、テレビの音を聴き取りやすくするイヤフォンとして使うこともできる。

充電ケース。ロゴ下部にLEDディスプレイ

耳に装着してみた

ミライスピーカー・イヤーの装着感は、アーム部分の強さや形状が良く出ており、良好。頭を動かしても外れる気配はなく、それでいて、締め付けがキツくもない。片耳5.6gと軽量なので、しばらく装着していると、装着している事を忘れそうだ。

写真は、ユニットからの音を、より耳穴に直接送りたい時に装着するカバー

充電ケースから取り出し、耳に装着するだけで、周囲の人の声を聞き取りやすくしてくれる。そのままでも効果を実感できるが、アプリで「聞こえチェック」を行なうと、ユーザーに最適化された音になる。

最適化した状態で実感できるのが“自然さ”だ。前にいる人の声を大きくして、それ以外の不要な音を抑えてくれるわけだが、イヤカフ型であるため、ミライスピーカー・イヤーが発している相手の声と、耳穴から入ってくる相手の声が音が融合される。

そのため、「増幅された相手の声を、イヤフォンだけで聞いている感」が少ない。イヤフォンからの音は、実際の声よりも少し高く、軽い音にはなるのだが、イヤフォン以外から入ってくる相手の声とブレンドされるので、強調感が薄れるのだ。前述の通り、装着感も快適なので、良い意味で“ミライスピーカー・イヤー自体の存在感”が薄く、日常に溶け込むように使える。これは、長時間ミライスピーカー・イヤーを使う場合に、メリットと言えるだろう。

Bluetooth接続で音楽も聴いてみたが、スッキリとしたサウンドで、開放的な気分で音楽が楽しめる。音楽を楽しむためのイヤフォンではないので、重低音が出るタイプではないが、BGM的に音楽を楽しんだり、ポッドキャストなどをながら聴きするのも良さそうだ。

設定はアプリから可能だが、充電ケースからもシーン選択や、左右の音量調整ができる。音楽用のイヤフォンでは、左右の音量は連動するのが普通だが、ミライスピーカー・イヤーの場合は左右で個別に音量を変えらえる。現在設定されているボリューム値も、ボイスガイドで数字を知らせてくれるので、わかりやすい。

このように、スマホを使わなくても完結できるのは、スマホが苦手な人にも安心だろう。

受電ケースの両側面に、左右の音量調整ボタンを個別に備えている。背面のボタンはシーン選択用だ

なお、同時発表されているミライスピーカー・イヤー ライトは、前述のミライスピーカー・イヤーから、聞こえを最適化する「聞こえチェック」機能と、充電ケース搭載の集音マイクが省かれるが、価格が抑えられている。シンプルな使い方でOKという人は、こちらを選ぶのも良いだろう。

山崎健太郎