STマイクロ、液晶の新I/F規格案「iDP」をVESAに提出

　STマイクロエレクトロニクス株式会社は18日、現在採用されている液晶パネルのインターフェイス規格「LVDS」の代替を目的とした、「iDP(Internal DisplayPort)」規格案をLGディスプレイとともに、VESAのTVパネル・タスク・グループに提出したことを発表した。

　iDPは、DisplayPortをベースにしたVESAデジタル・ディスプレイ・インターフェイス。ディスプレイ内部の接続規格として導入される。特徴として、動的レーン数調節機能を搭載。ビデオフレームレートの変化などによるピクセルレートの変更を、TV画面上に映像ノイズを発生させることなく表示できる。

　また、従来のLVDSリンク上では各色10bit/240Hz駆動のフルHD伝送に96本の信号を用いたが、iDPでは差動ペアあたり3.24Gbpsで動作するリンクによって、伝送信号を17本まで抑制可能という。さらに、iDPはオープン規格でロイヤリティフリーなため、多数のサプライヤの競合によりコスト効率が向上するとしている。

　STマイクロでは、同規格を採用した製品シリーズの発表を予定しており、LVDSとiDPの相互変換を行なうブリッジICや、ビデオ・エンハンスメントIC、TV用SoC(システム・オン・チップ)を12月よりサンプル出荷するとしている。