パイオニア、記録精度を更に高めた内蔵型DVDドライブ
-音楽CD向けの新機能も。SATA接続、実売9,000円
パイオニア株式会社は、パソコン内蔵型のDVDドライブの新モデル「DVR-S17J」シリーズを12月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9,000円前後の見込み。カラーはクリアホワイト(-W)/ピアノブラック(-BK)/プレミアムシルバー(-SV)の3色を用意する。対応OSはWindows XP/Vista/7。
シリアルATA接続型のDVD/CDドライブ。記録安定性などで評価の高い同社従来モデルに対し、更なる記録精度の向上を追求。ディスクの上下の揺れに対応してレーザーの焦点を合わせるフォーカスサーボと、左右の揺れに対して焦点を合わせるトラッキングサーボの高性能化を図り、様々なメディアの揺れに対する書き込み性能を向上したという。また、ドライブの振動が伝わりにくい新型アクチュエータの搭載により、動作の安定化も実現している。
さらに、供給電力の低下時にも安定した動作を実現するという新開発スピンドルモーターを搭載。突然のCPU負荷や、複数ドライブの同時動作による電力低下が起きても、安定したドライブの駆動が可能。ディスクの高速回転時にも安定した書き込み性能を実現したという。
ピアノブラック | プレミアムシルバー |
そのほかの新機能として、オーディオCD作成時に使用する「CDオーディオ最適記録機能」を搭載。ユーティリティソフトで設定を切り替えることにより、CDプレーヤーなど低い回転数で再生する場合や、PCで高速読み出しを行なう場合など、用途に適したディスクを作成できるとしている。
従来モデルにも搭載されていた、CD再生時の読み取り精度を高める機能は、今回のモデルで「PureRead2」(原音再生)に進化。ディスクの傷などでエラーが生じて、再読み取りも行なえなかった場合に、新アルゴリズムが始動し、再び読み取りを行なう。これにより、従来モデルよりデータの読み取り精度を高めたという。なお、著作権保護されたCCCDなどCDオーディオ規格と異なるディスクではこの機能は動作しないとしている。
記録速度はDVD±R 20倍速、DVD±R DL 12倍速、DVD+RW 8倍速、DVD-RW 6倍速、DVD-RAM 12倍速、CD-R 40倍速、CD-RW 32倍速。
ドライブメカ部は防塵設計で、2007年発売のDVR-S15Jに比べ8倍以上の防塵能力を実現。ディスク高速回転時に発生する風切り音を抑える静音トレイを搭載するほか、共振によるディスクのたわみを押さえる独自の「共振スタビライザー」も採用している。そのほか、独自のハニカム構造や、防塵・防音パッド、アドバンスド静音ファームウェアなどでも静音性を向上させている。
メディアのパラメータに応じて、最適な記録速度を選択する「最適倍速記録機能」も搭載。また、レーベル面に文字や絵などを描画できるLabelflashも利用できる。傷や汚れの付いたディスクや、書き込み品質が低いディスクの再生比率を高める「PowerRead」も搭載。
バンドルソフトは、オーサリングソフトの「PowerProducer 5」や編集ソフト「PowerDirector 8」再生ソフト「PowerDVD 8」、ライティングソフト「Power2Go 6 for Pure Read」など。また、世界各地で収録された環境音を収めたBGM集「Sound Material」の特別バージョンも同梱する。
(2009年 12月 7日)
[AV Watch編集部 中林暁]