ニコン、同社初のフルHD動画対応デジカメ「P100」
-1080p/MPEG-4 AVC撮影。裏面照射CMOSも採用
ニコンは、同社のデジタルカメラとして初めて、フルHDの動画撮影に対応したコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX P100」を3月5日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後の見込み。カラーはブラック。
同社初の、1,920×1,080ドット動画撮影が可能なモデル。コーデックはMPEG-4 AVC/H.264、音声はAACステレオ。ファイル形式はMOVとなる。記録モードはHD 1080p(1,920×1,080/30fps)、HD 720p(1280×720/30fps)、VGA(640×480/30fps)、QVGA(320×240/30fps)を用意。
背面に配置した「動画撮影ボタン」を押すことで、すぐに動画撮影が可能。ステレオマイクも備えている。撮影中も光学ズームの操作ができ、手ブレ補正も利用できる。ミニHDMI端子も備えており、撮影動画を手軽にテレビなどに表示できる。
正面から見たところ。レンズは35mm換算で26~678mm相当 | 液晶モニターは上下チルト式。モニターの右上に見える赤いボタンが動画撮影ボタン |
スローモーション再生やコミカルな2倍速の早送り再生ができるHS動画も撮影でき、240fps(320×240)、120fps(640×480)、60fps(1280×720)、15fps(1920×1080)から選択できる。なお、HS動画は映像のみで、音声は収録されない。
撮像素子は光を効率的に取り入れられる「裏面照射型CMOSセンサー」を採用。高感度でも低ノイズでの撮影ができるという。ISO感度はISO160~3200。カメラが自動的に連射した画像を合成/最適化する「夜景モード」も用意。センサーサイズは1/2.3型で、総画素数は1,060万画素。有効画素は1,030万画素。
レンズの焦点距離は、35mm換算で26~678mm相当、F値はF2.8~5。手ブレ補正機構はイメージセンサーシフト式と電子式の併用。連写機能は、3,648×2,736ドットの静止画撮影時で、最高約10コマ/秒。
液晶モニターは3型のTFTで、46万ドット。上方向90度、下方向82度の上下チルト式。EVFも備えており、0.24型で約23万ドット。
記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリは約43MB。電源はリチウムイオン充電池の「EN-EL5」。撮影可能枚数は約250枚。外形寸法は114.4×98.6×82.7mm(幅×奥行き×高さ)。本体のみの重量は449g、撮影時重量は481g。
(2010年 2月 23日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]