NEC、Blu-ray 3D対応の液晶一体型デスクトップPC
-偏光版方式採用で写真やDVDの3D表示も。実売22万円
NECは、液晶一体型デスクトップPC「VALUESTAR N」の新モデルとしてBlu-ray 3Dの再生に対応した「VN790/BS」を6月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22万円前後の見込み。OSはWindows 7 Home Premium 64bit版。
VN790/BS。メガネやキーボード、リモコンなどが付属(写真はイメージです) |
3D対応の20型のワイドスーパーシャインビューEX液晶(1,600×900ドット)とBlu-ray Discドライブを搭載した液晶一体型PC。
最大の特徴は3D表示に対応したこと。3D方式の実現には偏光板方式を採用し、専用の3Dメガネを利用することで、Blu-ray 3Dタイトルや3D対応のデジタルカメラで撮影した3D写真を3D立体視で楽しめる。専用メガネの「PC-AC-DP001N」は単品でも販売。価格はオープンプライス(実売5,000円前後)。
なお、偏光板方式をつかった3Dでは、左目用と右目用の画像を同一画面上に、横線1ラインごとに表示する。そのため、縦方向の解像度は半分となる。方式が異なるため、3D対応テレビで使われているフレームシーケンシャル方式用のアクティブシャッターメガネでの3D視聴はできない。
VN790/BS | 奥行きは6cm | 専用の偏光メガネが付属 |
PowerDVD 3Dの3D設定画面 |
Blu-ray 3Dの再生にはサイバーリンクのBD/DVD再生ソフト「PowerDVD 3D」を利用。Blu-ray 3Dが再生できるほか、DVDビデオの2D-3D変換再生も可能となっている。
富士フイルムの「FinePix REAL 3D W1」などの3D対応デジタルカメラで撮影した動画を再生できる「DigitalVideo3D PlayerLE(開発:アイ・オー・データ)」や、3D対応カメラで撮影した3D静止画の表示のほか、2D写真の疑似3D化も可能な「DigiCame3D ViewerLE」も同梱している。
また、YouTubeなど、インターネット上の3D動画配信対応サービスでも方式をあわせることで、3Dでの視聴が可能となる。スカパー! HDなどの3D放送には対応しない。
PowerDVD 3D | YouTubeで方式を選択して再生 |
地上デジタルチューナを搭載し、HDDへの録画やBDへのダビングが可能。最大4倍の長時間録画が可能で、DVD-R/RAMにHD映像を記録するAVCRECにも対応する。簡易編集機能や、録画番組に自動でチャプタを付与する「オートチャプター」、早見/ゆっくり再生が可能な「きこえる変速再生」などの機能を搭載している。録画番組を携帯電話で持ち出し可能にする「外でもVIDEO」も備えている。
CPUは未発表のIntelモバイルCore iシリーズ。メモリ4GB、HDD 1TBを搭載する。スピーカーを本体下部に装備し、出力は3W×2ch。高音質化技術「MaxxAudio」による高低音補正、ステレオイメージ補正により音質向上を図っている。USB×6やIEEE 1394×1、IEEE 802.11n無線LANなどを備えている。
本体は奥行き6cmという薄型デザインが特徴で、10~20度のチルトが可能。キーボードやリモコンは無線方式を採用している。外形寸法は490×362×169mm(幅×奥行き×高さ/ディスプレイ最小傾斜時)、重量は約8.6kg。Office Home and Business 2010が付属する。
側面にBDドライブを装備 | リモコン |
(2010年 5月 27日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]