ヤマハ、最上位の「YSP-5100」を内蔵したシアターラック

-実売25万円の「YSP-LC5100」。65型のTVまで対応


テレビは付属しない

 ヤマハは、デジタル・サウンド・プロジェクター「YSPシリーズ」のフラッグシップモデル「YSP-5100」を内蔵し、最大65型クラスの薄型テレビが設置できる一体型シアターラック「YSP-LC5100」を10月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25万円前後の見込み。

 2009年12月から発売している「YSP-5100」と、ドリーム・ワールド製テレビラックを組み合わせた製品。テレビラック部は「YSP-5100」の音質を活かす高剛性設計にしているほか、天面のテレビ台に飛散防止強化ガラスを、左右の前脚部にピアノフィニッシュの曲面ウッドパネルをあしらうなど、高級感のあるデザイを採用している。


リモコンが付属する
 YSP部分の仕様はYSP-5100と同じ。4cm径の小型フルレンジユニットを40個搭載。指向性の高い音をビーム状に放出することで、音を部屋の壁や天井などに反射させてユーザーの横や後から音を聴かせ、サラウンド再生を実現する。

 さらに、小型ユニットを挟むように11cm径のウーファも2基搭載し、中低域の再生能力を高めている。加えて、2基のウーファを挟むように、2.5cm径のバランスドドームツイータも2基搭載。音楽CDなどステレオソース再生時にツイータとウーファのみで2ウェイ再生することで、レンジの広い、より高音質なステレオ再生が行なえるという。

 サラウンド音声のデコード機能はドルビーTrueHDやDTS-HD Master AudioなどのHDオーディオに対応。内蔵アンプは2W×40、20W×2。

 HDMIは入力4系統、出力1系統を備え、3D映像の伝送やARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応。HDMIリンクもサポートし、EPGの番組情報と連動して最適なサラウンドモードを自動選択する「おまかせサラウンド」機能も利用可能。

 そのほかの映像入力はコンポーネント×1、コンポジット×1、音声入力はアナログ×2(RCA)、光デジタル×2、同軸デジタル×1。映像出力はコンポジット×1。サブウーファ用出力端子も備える。さらに、iPodトランスミッタ「YIT-W10」用受信機や、ワイヤレスウーファキット「SWK-W10」用送信機を本体に内蔵。FMチューナも備えている。


左右の前脚部にピアノフィニッシュの曲面ウッドパネルをあしらっている

 消費電力は55W。待機時消費電力は3.5W(HDMIコントロールON/無線用電源供給ON時)、0.5W以下(HDMIコントロールOFF/無線用電源供給OFF時)。リモコンや光ケーブル(1.5m×2本)、ピンケーブルなどが付属する。

 ラック部分には、テレビやレコーダなどの電源コードをひとつにまとめることで、配線をスッキリできる5個口の電源タップを付属。さらに、配線作業や掃除の際にラックを滑らせて移動できるインテリアスライドシートも付属する。また、電源タップ位置と電源コード引き出し方向は、部屋の電源コンセントなどの設置条件に合わせて左右のどちらかを選択できる。

 ラック全体の外形寸法は1,580×415×440mm(幅×奥行き×高さ)。重量は45.5kg。天板高をやや低めにしたことで、テレビ画面を最適な高さにセットできるという。さらに、棚の下段にも1,204×391×189mm(幅×奥行き×高さ)のスペースを確保することで、フルサイズ(横幅420~480mm前後)のレコーダーなどを横に2台並べて収納できる。耐荷重は天板が55kg、棚板が30kg。総耐荷重合計は85kg以下。別売りの金具「YTS-V1200」を取り付けることで、最大60型クラスまでの薄型テレビの壁寄せ設置にも対応できる。



(2010年 9月 21日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]