デノン、AirPlay/ネットワーク対応のCDレシーバ

-iPhoneからの操作やデジタル接続対応の「RCD-N7」


RCD-N7とSC-N7

 デノンコンシューマーマーケティングは、ネットワークプレーヤーを備え、iPhone/iPodのデジタル接続に対応したネットワークCDレシーバ「RCD-N7」を10月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,000円前後。

 また、RDC-N7とセットの利用を想定したスピーカー「SC-N7」も10月中旬に発売。2台1組で発売し、店頭予想価格は15,000円前後。ボディカラーはホワイト(W)の1色となる。

 CDプレーヤーとFM/AMチューナ、iPod/iPhone用Dock、4chのデジタルアンプ、ネットワークプレーヤー機能を一体化したオーディオシステム。


RCD-N7

 特徴はネットワークオーディオプレーヤーとして利用できること。メディアクライアント機能により、パソコンやNASなどに保存した音楽ファイルをLANを経由して再生可能で、Windows Media Player 11などの音楽サーバー内の楽曲を再生できる。DLNA Ver.1.5に準拠し、対応ファイル形式はMP3、WMA、AAC、WAV(リニアPCM)、WMA Lossless、FLAC。FLACは24bit/96kHzまでサポートしている。

 さらに、iTunesのライブラリ内の音楽をストリーミング再生できる「AirPlay」にも対応予定。iTunesの再生出力先をRCD-N7に指定し、楽曲を選ぶだけで、ホームネットワークに接続したRCD-N7から楽曲再生が可能。iTunesからのボリューム操作や曲スキップなども行なえる。また、AppleのRemoteアプリをダウンロードしたiPhone/iPod touchからの操作にも対応する。なお、AirPlayは後日のオンラインアップグレードで対応予定で、価格や対応時期については後日案内するとしている。

 また、iPhone/iPod touch用のリモコンアプリ「Denon Remote App」にも対応。同一ネットワーク内のiPhone/iPod touchから同アプリを使って、RCD-N7の電源やボリューム操作、ソース切替、インターネットラジオなどの各種操作が可能。再生中の楽曲はiPhone/iPod touchにアルバムアートを表示する。

SC-N7の背面

 音楽CDの再生のほか、iPhone/iPod用Dockを本体上部に装備し、デジタル接続に対応。iPhone/iPodの充電や付属のリモコンによるiPod操作に対応する。前面にUSB端子も装備し、USBメモリなどに記録したMP3、WMA、WAV、AAC、WMA Lossless、FLACファイルの再生が可能となっている。前面にはステレオミニの「Portable IN」入力も装備し、iPhone/iPod以外のポータブルプレーヤーも接続可能。

 AM/FMチューナも装備。インターネットラジオ「vTuner」にも対応する。本体前面には3ライン表示の大型有機ELディスプレイを装備する。

 アンプ部は、出力65W×2chのデジタルアンプでを採用する。セット向けスピーカーの「SC-N7」の特性に合わせた最適化フィルタも搭載し、同フィルタをONにすることで、SC-N7利用時に広がりある音楽再生が可能になるという。

 入力端子はiPhone/iPod用Dockのほか、USB、光デジタル、Portable INを各1系統、AUX INを2系統装備。出力端子はサブウーファプリ、ヘッドフォン、AUX OUTを各1系統装備する。Ethernetのほか、無線LANを内蔵。WPSに対応しており、WPS対応機器と組み合わせて簡単に無線LAN設定が行なえるという。


SC-N7

 消費電力は65W(待機時0.3W)。外形寸法は280×299×112mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.3kg。リモコンやFM、AMアンテナなどが付属する。

 スピーカーは、2ウェイバスレフ型で、12cmコーン型ウーファと2.5cmバランス型ドームツィータで構成。再生周波数帯域は50Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は7kHz、出力音圧レベルは82dB/W・m。外形寸法は145×236×233mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.3kg。



(2010年 9月 29日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]