マイクロン、8.5㏄の小型「FLCOS」プロジェクタエンジン

-携帯電話などに搭載。高輝度/高解像度を実現


V100

 米マイクロン テクノロジーは、10月13日~16日に香港で行なわれた「エレクトロニックアジア2010」において、同社初となるピコプロジェクタエンジン「V100」を発表した。

 携帯電話やデジタルカメラ、DVDプレーヤー、玩具など小型製品への搭載を想定した「FLCOS」プロジェクタエンジンで、サンプル出荷はこの発表から1カ月以内に提供開始。量産は2010年末までに開始予定で、量産価格は30米ドル以下の見込み。

 33×31×12mmのパッケージで、8.5㏄サイズの「FLCOS」エンジン。パネル解像度はワイドQVGA。FLCOSは、既存のLCOSに比べ高速なスイッチングが可能なことが特徴。必要なイメージプロセッサを全てパネルに搭載し、外付けプロセッサが不要なことから省電力/低コストを実現するという。また、マイクロンのHPX(hexagonal pixel multiplication)技術により、1インチあたりの斜め画素数(PPI)を従来の正方画素より20%向上。より滑らかな斜線を表現できるという。また、カラーフィルタタイプの5ルーメンのエンジンに比べ、最大3倍の輝度を実現するという「5トゥルーカラー・ルーメン」となっている。出力は約1.5W。



(2010年 10月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]