カシオ、フルHD動画/HDRアート撮影対応デジタルカメラ

-「EXLIM EX-ZR10」。GPS内蔵「旅カメラ」も


 カシオ計算機は、フルHD動画撮影や、480fpsのハイスピード撮影、HDR撮影などに対応したデジタルカメラ「EXLIM EX-ZR10」を11月26日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。カラーはシルバー(SR)とブラック(BK)の2色を用意する

EX-ZR10 SREX-ZR10 BK
HDR撮影に対応

 新映像エンジンの「EXLIM ENGINE HS」と、有効1,210万画素裏面CMOSセンサーを搭載し、高速連写やHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影が可能なデジタルカメラ。光学7倍のズームレンズ(F3.0~5.9/35mm換算焦点距離28~196mm)を搭載するほか、マルチ超解像ズームの併用で14倍までのズームが可能となる。

 特徴は、露出の異なる連写画像を合成することで、ダイナミックレンジを拡張した写真を撮影できる「HDR」機能。新たに芸術的な写真を実現するという「HDRアート」モードを搭載する。カメラが被写体を解析、局所的にコントラストや彩度の強弱をコントロールすることで、芸術的な写真が撮影できるとする。

 HDR撮影は、最大で13EV相当までダイナミックレンジを拡張するアルゴリズムを開発。動被写体ブレ抑制機能も備えており、連写中に被写体ブレが発生しても、ブレの少ないHDR撮影ができるとする。

 1,920×1,080ドットのフルHD動画撮影にも対応。記録形式はMPEG-4 AVC/H.264(MOV)で、記録モードは[FHD]1,920×1,080ドット(30fps)、[STD]640×480ドット(30fps)。撮影中に高速連写で静止画撮影できる「スチルインムービー」や、撮影中の光学ズーム、コンティニュアスAFも可能となる。

 さらに、超スロー映像を楽しめる最大480fpsの「ハイスピードムービー(HS)」にも対応。224×160ドット(480fps)、432×320ドット(240fps)、432×320ドット(30~240fps)のHSムービー撮影が行なえる。画像や動画を背景に動くキャラクター貼り付けるなど動画合成ができる「ダイナミックフォト」にも対応する。

 静止画は最高12M(4,000×3,000ドット)の撮影に対応。撮影シーンや三脚の有無、被写体の位置や動きなどをカメラが自動分析して撮影する「プレミアムオート」や40枚/秒の超高速連写に対応。360度のパノラマ画像を撮影できる「スライドパノラマ」にも対応する。

 62.1MBメモリを内蔵するほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカードに対応。モニターは3型/960×480ドット。USB端子やAV出力、HDMIミニ出力端子を装備する。モノラルスピーカーも備えている。撮影枚数は約290枚で、フルHD動画連続撮影時間は約1時間30分。なお、動画は1ファイルあたり29分もしくは4GBまでとなる。

 外形寸法は101.9×58.7×27.4mm(幅×高さ×厚さ)、重量は149g(本体のみ)。リチウムイオン充電池や充電器、USBケーブルなどが付属する。

 また、、屋内でも位置情報を測位できるハイブリッドGPSと内蔵地図データにより、自分の居場所や撮影した写真を本体地図上に表示できる「旅カメラ」こと「EX-H20G」も11月26日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。EX-H20G購入者には、「JTBのベテラン添乗員がこっそり教える」という、京都の撮影スポット100選を収録したオリジナルのSDカードをプレゼントするキャンペーンも実施する。

EX-H20GハイブリッドGPSと地図データを搭載

(2010年 10月 19日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]