イデア、スイス「GENEVA」の高級iPodスピーカー発売へ

-600Wデジタルアンプ搭載の「XL」などを国内で披露


GenevaSound XL。天面に装着されているのはiPhone 4

 イデアインターナショナルは、スイスのGENEVA(ジェネバ)製iPod/iPhoneスピーカー「GenevaSound」の日本国内での販売を2011年3月より行なう。正式発表を前に、12月10日に都内のアートイベントにて製品ラインナップを披露した。

 製品が展示されたのは、12月11日より東京・原宿のギャラリー「VACANT」で行なわれている「DAVID BYRNE ART EXHIBITION」(入場料800円)。元TALKING HEADSのデヴィッド・バーンによる20年に渡るアート作品を展示するもので、このイベントに協賛するイデアが、会場に「GenevaSound」を出展。このスピーカーの日本初披露の場となった。

 日本で発売されるのは、「XL」と「L」、「M」、「S」の4モデル。六本木の東京ミッドタウン内にあるイデアの「Idea Digital Studio」やオンラインサイトで2010年3月に販売予定。XLとLには別売スタンドも用意し、それぞれの価格は下表の通り。イデア以外に、インテリアショップの「ザ・コンランショップ」においても発売される。なお、日本では発売未定の製品として、GENEVAには幅168㎝/高さ56㎝という超大型モデル「XXL」も存在する。

製品名カラー価格
GenevaSound XLウォルナット29万4,000円
ブラック、ホワイト、レッド27万3,000円
GenevaSound Lウォルナット15万5,400円 
ブラック、ホワイト、レッド14万4,900円
GenevaSound Mブラック、ホワイト、レッド79,800円
GenevaSound S39,900円
XL用スタンド26,250円
L用スタンド26,250円

 いずれも、iPod/iPhoneドックとスロットイン型のCDプレーヤー、FMラジオ、デジタルアンプ、スピーカーを備えた一体型オーディオシステム。欧米では既に発売されているが、日本での発売は初となる。

 ピアノフィニッシュの光沢ある表面などインテリア性の高さだけでなく、音質面の特徴として「EmbracingSound」技術を採用。左右のユニットの場所が近い一体型スピーカーにおいても左右の音声の干渉を抑え、広いリスニングエリアを獲得。圧縮音源も高音質で再生できるという。



■ XL/L

 日本で発売されるモデルの中で最大サイズの「XL」は、2インチ径ツイータと5.25インチ径ウーファ、8インチ径サブウーファを各2基内蔵。デジタルアンプを内蔵し、出力は総合600W(100W×6ch)。家庭だけでなく、店舗など広いスペースなどでの利用も想定している。音声フィルタによるチューニングで、「アナログ的な音質の良さ」も追求したという。

 CDプレーヤーも内蔵し、音楽CDや、MP3を記録したディスクも再生可能。ディスクは天面からのスロットイン式。そのほか、RCAのアナログ音声入力を備える。前面に、入力ソースを表示するLEDを備える。外形寸法は550×370×613㎜(幅×奥行き×高さ)、重量は38㎏。

XL。iPod/iPhoneを使わない場合の天面カバーも付属する天面のiPodドック/操作ボタン部。奥側にCDのスロットもL

 「L」も、iPod/iPhone用ドックと、MP3再生対応のスロットインCDプレーヤーを搭載。総合100Wのデジタルアンプを内蔵する。スピーカーユニットは1インチ径ツイータと5.25インチ径ウーファが各2基。XLと同様に「EmbracingSound」も搭載。RCAのアナログ音声入力を備える。外形寸法は448×365×291㎜(幅×奥行き×高さ)、重量は17.2kg。リモコンも付属する。

 本体天面のボタンで操作できるほか、リモコンも付属。また、付属のラバー製フット以外に、別売のアルミ製スタンドもそれぞれ用意している。



■ M/S

 MとSは、デスクトップサイズのモデルで、Mは総合100W、Sは同60Wのデジタルアンプを内蔵。MP3対応のCDプレーヤーや、FMラジオも搭載する。EmbracingSound技術による高音質化も図っている。

M
S
Sは天面のタッチパネルでも操作可能

 スピーカーユニットは、Mが1インチ径ツイータ/4インチ径ウーファの2ウェイで、Sが3インチ径フルレンジを搭載。ステレオミニの音声入力を装備する。

 いずれもリモコンが付属するほか、Sのみの特徴として、本体天面に、ホイール操作も可能なタッチパネルを装備。Mは本体にハードウェアのボタンを備える。電源はACアダプタを使用。外形寸法と重量は、Mが366×240×187㎜(幅×奥行き×高さ)、7.3㎏で、Sが235×185×141mm(同)、3.35kg。

イデアの「Seventh Sense」レーベルで発売予定のヘッドフォンも展示。クラシカルな形状と、大径ケーブルが特徴で、日本製。価格は15,750円。12月~'11年初旬の発売を予定しているそのほか、イデアが発売中のスピーカーやステーショナリーなども展示
DAVID BYRNE ART EXHIBITIONの展示。貴重なレコード/CDや、デヴィッド・バーンによるアート作品が展示されているギターアンプと様々なエフェクタを組み合わせた展示。踏むと様々な音の変化が楽しめるDAVID BYRNE ART EXHIBITIONの会場となっているVACANT(渋谷区神宮前3-20-13)


(2010年 12月 13日)

[AV Watch編集部 中林暁]