マランツ、DLNA/3D BD/SACD対応プレーヤー「UD7006」
-97,650円。DTCP-IP/YouTubeにも対応予定
UD7006 |
マランツ コンシューマー マーケティングは、Blu-ray 3DやSACD、DVDオーディオなどの再生に対応し、DLNAのネットワークプレーヤー機能も備えた「UD7006」を3月に発売する。価格は97,650円。後日のファームアップデートでDTCP-IPにも対応予定。
様々なメディアが再生できるプレーヤーで、BD、Blu-ray 3D、BD-R/RE、SACD、音楽CD、CD-R/RW、DVDオーディオ、DVDビデオ、DVD±R/RWなどの再生に対応。AVCRECやAVCHD方式のDVDも再生可能。
ネットワーク接続にも対応しており、DLNA(バージョン1.5)のデジタルメディアプレーヤー(DMP)機能も装備。DLNAサーバーに保存した音楽、動画ファイルをネットワーク経由で再生できる。また、USB端子も備え、USBメモリなどに保存したファイルも再生可能。
再生可能なファイルはMP3、WMA、AAC、WAVと、MPEG-1/2/4、WMV、AVI(MPEG-1/2/4)、DivX(DivX PLUS HDまで/最大ファイル容量2GB)。JPEG静止画の表示も可能。ただし、WAVは16bit/48kHz/2chまでの対応で、24bit/96kHzやFLACなどの再生には非対応。DRMファイルは、DivX、およびネットワーク上の機器のWMDRMをサポートする。
さらに、後日のファームウェアアップデートでDTCP-IPにも対応予定。対応するBDレコーダなどで録画したデジタル放送の番組を、ネットワーク経由で再生する事もできるようになる。同じくファームアップでYouTubeの動画再生にも対応予定。
また、iPod touch/iPhone向けのコントローラーアプリ「Wizz App」に対応したAVアンプ「AV7005/SR7005」と「UD7006」をリモートケーブル(RC-5)で接続すると、Wizz Appから「UD7006」の基本操作ができる。
BDはBlu-ray 3Dの再生にも対応するほか、BONUSVIEW、BD-LIVEにも対応。BD-LIVE用に1GBのメモリも内蔵。コンテンツをUSBメモリに保存する事もできる。
音声用DACには、32bit/192kHz対応のバーブラウン「PCM1795」を採用。ステレオ出力に1個、7.1ch出力に4個使用している。このDACはPCMだけでなく、DSDにも対応しているため、SACD再生時にはDSD信号をPCMに変換せず、ダイレクトにDACでアナログ信号に変換。より鮮度の高い再生ができるという。また、DSD入力に対応したHDMI端子を備えるAVアンプに、DSD信号をダイレクトに出力可能。非対応のアンプの場合はPCMに変換して出力する。
7.1chのアナログ音声出力も備えており、出力回路は独立した専用の基板に配置。ビデオ回路やデジタルオーディオ回路からの干渉を排除している。また、全チャンネル同一の回路構成、パーツグレードとし、チャンネル間の繋がりや、音像のスムーズな移動感、包囲感に優れたサラウンド空間を実現するという。パーツにはエルナー製のオーディオグレード電解コンデンサなどの高音質パーツを投入している。また、デジタル音声出力、映像信号出力、ディスプレイ表示を停止し、音声信号のみを出力するピュアダイレクト機能も備えている。
32bit/192kHz対応のDAC、バーブラウン「PCM1795」 | 7.1chのアナログ音声出力は、独立した専用の基板に配置 |
ドルビーTrueHDや、DTS-HD Master AudioなどのHDオーディオのデコードも可能。映像面では、1080/24pの出力にも対応。SD映像用に10bitのI/Pスケーラも搭載。高精度なI/P変換と、最大1080pまでのアップスケーリングも行なえる。
また、1080iまでの出力が可能なコンポーネント出力も装備。ただし、AACSの運用ルールの制限により、BD再生時のアナログ出力は480iに制限される。
HDMIはバージョン1.4aで、Deep Color、x.v.Color、HDMI CECにも対応。対応テレビとHDMI接続する事で、電源や入力切替操作の連動が行なえる。
ドライブメカには、メカモジュールの強度を高め、ディスクの回転音を抑制するメカニズムカバーや、共振を防止する特殊なコーティングを施されたディスクトレイを採用。正確な読み取りを阻害する要因を徹底排除したという自社開発メカモジュールを搭載している。また、従来モデルと比べ、起動やディスクの読み取り時間を半分以下に短縮したという。
自社開発メカモジュールを搭載 | 背面 |
付属のリモコン「RC005UD」は、マランツ製アンプの入力切替とボリューム操作も可能。蓄光タイプのボタンを採用している。電源ケーブルは着脱可能。
出力端子はHDMI、コンポーネント、コンポジット、同軸デジタル、2chアナログ音声、7.1chアナログ音声を各1系統装備。USBはフロントに、システム連携用のRS-232Cや、IRフラッシャー入出力、リモートコントロール端子なども搭載。Ethernet端子も備えている。
SN比は125dB。全高調波歪率は0.0008%(BD 1kHz)。ダイナミックレンジは110dB(BD)。消費電力は39W。待機時消費電力は通常スタンバイで0.5W、低消費電力スタンバイで0.3W。外形寸法は440×330×109mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.8kg。
(2011年 2月 17日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]