フォステクス、応答性を高めた20cm径スピーカーユニット

FE203En-S

　　フォスター電機 フォステクスカンパニーは、スピーカーユニットの新製品として、20cm径フルレンジの「FE203En-S」を3月15日に発売する。価格は25,200円。販売数は500台の限定となっている。

　既存の「FE-En」シリーズで採用された軽量布エッジを搭載し、FE203直系のオーバーダンピング特性を持つスピーカーユニット。FEシリーズの特徴である中高域の明るく張りのあるキャラクターはそのままに、ハイコンプライアンス化とリニアリティの向上、駆動力の強化を図っている。軽量で動きやすい振動系を強力な磁気回路でドライブすることにより、小入力から高入力時までリニアに追従する応答性や、優れた音場定位などを実現するという。

　ESコーンの確実な保持と、コンプライアンス/リニアリティ向上のため、コルゲーション(波型)形状の軽量布エッジを採用。微小入力から高入力に渡り高い応答性を持ち、オーバーダンピングな特性ながら厚みのある中低域と、明瞭でフラットな中高域を再生できるとしている。

　コーン紙とダンパー、ボイスコイルの接着を同一箇所で行なう3点接着方式を採用。これによりコーンネック部の強度を高め、安定した高域特性を獲得している。また、ダンパーネック部にポケットを設けたポケットネックダンパーにより、ボイスコイルに中継線を使用しながらも3点接着を実現し、ボイスコイルから入力端子までの伝送ロスも軽減した。

　磁気回路には180mm径のフェライトマグネットを搭載。磁気回路金属部品の表面処理はニッケルメッキ(銅下付)を施し、マグネット内周部には銅リングを配置することで電流歪みを低減している。また、フレームは大型磁気回路を支え、不要振動をエンクロージャに伝えないため、高剛性アルミダイキャストフレームを採用している。

　再生周波数帯域はf0～20kHz、最低共振周波数は43Hz、出力音圧レベルは99dB/w(1m)、インピーダンスは8Ω。重量は5.54kg。バッフル開口寸法は185㎜径。