2010年のBDビデオシェアは17.7%。JVA調査
-6年連続のマイナスも「2010年はBD立ち上がりの年」
日本映像ソフト協会(JVA)は8日、2010年(1~12月)ビデオソフト売上の統計調査結果を発表した。
ビデオソフトの総売上は前年比で97.3%の2,665億4,800万円で、6年連続の前年割れ。下半期の売上は同100.6%で前年同期並みだったが、上半期が同93.6%と落ち込み、通年ではマイナスとなった。
総数量は前年比102.4%の8,994万6,136枚で、対前年でプラスとなった。これはBlu-ray(BD)の出荷数量の増加(前年比236.6%)が大いに貢献したという。
売上金額のうち、メディア別の構成比はDVDビデオが82.3%、BDが17.7%、UMDが0%(2009年は91%、8.8%、0.2%)。BDが存在感を増し、「2010年はBDの立ち上がりの年となった(JVA)」とする一方、UMDは6,700万円で前年比15.4%まで急激に縮小している。
メディア別の売上金額では、DVDビデオが前年比88.0%の2,192億9,000万円。2005年の3,477億700万円をピークに5年連続の前年割れとなった。内訳は「販売用」が1,402億4,000万円(同89.9%)、「レンタル店用」が780億5,200万円(同84.3%)。
DVDビデオの「販売用」で最も売れたジャンルは「音楽(邦楽)」の25,3%で、初めて「日本のアニメーション(一般向け)」(同21.3%)を抜いて1位になった。3位は「洋画」(同12.5%)、4位は「日本のTVドラマ」(同8.5%)。
BDの売上金額は471億9,100万円で、前年比195.7%と大きく伸長。全体の売上構成比で17.7%となった。内訳は「販売用」が94.9%を占めており447億8,000万円。売上金額のジャンル別では半分以上の56.9%が「日本のアニメーション(一般向け)」、24.5%が「洋画」、6%が「邦画」となる。ただし、数量比では構成比が逆転し、洋画が42.3%、日本のアニメが39.5%となることから、洋画より日本のアニメのほうが単価が高いことが確認できる。
BDレンタル店用の構成比は5%。、売上金額のジャンル別でも洋画が88.8%を占めるなど偏りが見られ、「まだ市場確立には至っていない」とする。
(2011年 3月 8日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]