東芝とソニー、中小型液晶事業統合報道にコメント

-「現時点で決定した事項は無い」


 東芝とソニーは、7日付で日本経済新聞が報じた中小型液晶事業の統合について、「当社から発表したものではない」との声明を発表した。東芝では「現時点で決定した事項はない」、ソニーでは「コメントは差し控える」としている。

 報道は、「東芝とソニーが6月中の基本合意、年内の統合新会社設立を目指して、中小型液晶事業を統合する」というもの。東芝モバイルディスプレイ(TMD)とソニーモバイルディスプレイ(SMD)を集約するほか、増産投資に向けた1,000億円超の第三者割当増資を産業革新機構が引き受けるとする。スマートフォン向けなどで拡大する中小型液晶の生産能力強化のほか、有機ELの量産技術確立も目指すとしている。

 中小型液晶事業については、シャープも3日にテレビ用パネルを製造する亀山第2工場のラインを中小型に転換する方針を発表。液晶事業の成長分野として、各社が強化策を打ち出している。


(2011年 6月 7日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]