パナソニック、「モーションコントロール」採用のHDDナビ

-地デジ/DVD搭載「Strada」。200mmコンソールモデルも


ワイドコンソール用モデル「CN-H500WD」

 パナソニックは、HDDカーナビ「Strada」(ストラーダ)の「Hシリーズ」2モデルを8月12日に発売する。いずれも2DINサイズで、幅200mmのワイドコンソール用モデル「CN-H500WD」と、180mmコンソール用モデル「CN-H500D」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は両モデルとも23万円前後。

 7型/800×480ドット液晶と地デジ12セグ/ワンセグチューナ、DVD/CDを内蔵するHDDカーナビ。ワイドコンソール用の「CN-H500WD」は、オプションスペーサーを使わずに、200mmコンソールに設置できる。両モデルはボタンの配置など前面のデザインは異なるが、それ以外の仕様は共通。

 大きな特徴は、新ユーザーインターフェイスの「モーションコントロール」を採用したこと。静電タッチパネルを搭載し、フリック(はらい)やドラッグ(なぞり)で地図のスクロールなどが行なえる。また、本体に手を近づけてメニューを呼び出す「アプローチセンサー」も搭載。地図表示時に手を近づけると、音量の調整ボタンなどの「ダイレクトランチャー」を呼び出すことが可能。ランチャーに表示するボタンはカスタマイズできる。

 トップ画面は、従来の左右方向(右がAV/左がナビ)に上下方向のメニュー画面を追加した「モーションツートップメニュー」を採用。上は通信関連の「リンクメニュー」、下は各機能の「設定・情報メニュー」を採用し、スムーズな操作を可能にしたという。

CN-H500D

 ディスプレイは、従来モデルに比べ透過性の高いクリアパネルと、LEDバックライトを採用。画面の明るさと視認性を向上させた。また、操作ボタンのイルミネーションの色を変更でき、車のインパネ照明などに合わせられる。

 地デジチューナは4アンテナ/4チューナによるキャリアダイバーシティ方式で、受信性能を強化。12セグの受信が弱い場合にワンセグへ自動切替する機能も搭載するが、車の速度が高速になると低下する受信感度についても改善したことで、ワンセグに切り替わる機会が少なくなったという。

 DIGAやVIERAでSDカードに録画した番組の再生も可能。独自の「PEAKSプロセッサー」によるフルデジタル処理で高画質化を図っている。

 音楽は、HDDにCDからリッピングした楽曲や、USB接続したiPodなどが再生可能。HDD容量は60GBで、CDリッピングは最大約7倍速。「128kbpsモード」で約7,500曲、「CD音質モード」で約800曲をHDDに収録できる。接続したiPodやHDD内の音楽をチューニングする「音の匠」モードも採用し、同モードをベースとしたイコライザ調整も可能。音響効果などの情報は、地図画面上にも表示できる。そのほか、Bluetoothも内蔵し、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで再生可能。

 32/64bit浮動小数点演算のDSPを搭載。MP3/AACなどで欠落した帯域の解析/補間が可能。ドルビーデジタルやSRSに対応するほか、4スピーカー用の「SRS CS Auto DX」、2スピーカー用の「SRS WOW HD」も利用可能。車室内の環境に合わせた細かい設定が可能な13バンドグラフィックイコライザも搭載する。アンプ出力は定格20W×4ch、最大50W×4ch。

 ユーザーに合わせてナビ機能の詳細設定ができる「ストラーダチューン」には、新たに「オーディオチューン」を追加。音響効果、イコライザ、バランスフェーダーの操作がオーディオチューン画面で一括調整できるようになった。

 ナビ機能では、Sクラスで採用した「ecoドライブアシスト」を搭載し、より燃費の少ないルート探索などが可能。また、ドライバーの走行履歴を学習してルート探索に反映する「インテリジェントルート探索」の学習機能が向上。従来のクラブストラーダ/おでかけストラーダからリニューアルした「ナビcafe」、「おでかけ旅ガイド」に対応し、60万件以上の地点ポイントのデータベース、Googleマップ、Yahoo! Japanの「路線・地図アプリ」なども活用できる。



(2011年 6月 21日)

[AV Watch編集部 中林暁]