オリオスペック、電源分離型の音楽“専用”パソコン
-専用の安定化電源を搭載。本体は手のひらサイズ
canarino1本体部 |
オリオスペックは、音楽専用の静音パソコン「canarino1(カナリーノ)」を6月29日より発売する。価格は139,800円。SSDの容量のカスタマイズも可能となっている。OSは別売。
専用の安定化電源とファンレス設計により、低ノイズ、高音質化を図ったパソコン。手のひらサイズの本体部と専用電源部から構成される。canarinoはイタリアで「カナリア」の意味で、カナリアの美しい鳴き声のように音楽を奏でることをイメージしたという。年間600台の販売を目標とし、canarino2以降のモデルも開発するという。
本体部と電源部 | 背面 |
canarino1電源部 |
電源部は、10mΩ以下の低インピーダンス、ノイズが3uV(A)と電源用ICの10分の1で、スイッチングレギュレータの100分の1の高性能を実現したというオーディオデザイン製「DCA-12V」をcanarino1用にカスタマイズして採用。PC本体へノイズの少ない安定した電源を供給することで音質の向上を実現するという。PSE(電気用品安全法)認証も取得済み。電源部の外形寸法は110×200×62mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.2kg。
パソコン本体とDCアダプタを接続するケーブルは、高純度無酸素銅を単一結晶状としたPCOCCにアニール処理を施した「PCOCC-A」を採用し、長さは40cm。コネクタ接続には、国産の高品位はんだを使用しているという。
パソコン部は、外形寸法101×115×27mm(幅×奥行き×高さ)と「手のひらサイズ」で、重量は370g(SSD搭載時)。CPUは、Intel ATOM Z530 1.6GHzで、メモリは1GB(オンボード/増設不可)、40GB SSDを搭載する(SSDは容量やHDDへの変更が可能)。
外装はアルミダイキャストで内部の熱を効果的に放散。ファンレス化し、静音性を保っている。1000BASE-T Ethernetや、ミニSDカードスロット、USB×6(前面の2系統はミニ端子)などを装備。出力端子はHDMI×1と光デジタル音声(ミニ)×1、アナログ音声(ミニ)×1。アナログ音声入力(ミニ)とマイク入力も備えている。真鍮スパイクのインシュレータも備えている。
OSは別売だが、セットアップサービスなども実施。Windows 7での利用を想定しており、プレーヤーソフトはPlayPcmWinを推奨している。
(2011年 6月 29日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]