スマホ/携帯マルチメディア放送の名称は「モバキャス」に

-2012年春開始のV-High帯放送。mmbiら参加予定


モバキャスのロゴ

 ISDB-Tマルチメディアフォーラムは14日、2012年春に開始予定の携帯端末向けマルチメディア放送(V-High)の総称となるネーミングを「モバキャス」に決定した。

 携帯端末向けマルチメディア放送は、2011年7月の地上デジタル放送完全移行(宮城県/岩手県/福島県を除く)に伴い、サービスを開始。アナログ放送終了後の207.5MHz~222MHzの周波数帯を利用し、対応スマートフォンや携帯電話で視聴できるようになる。なお、地上アナログが延長される前述の東北3県については、既報の通り開始が2012年4月以降となる。

 「モバキャス」という名称には、「今までのテレビと違い、ドラマやスポーツなどの番組だけでなく、新聞や雑誌、ゲームまでも『放送』する。モバイル専用の新しい放送を身近に感じてもらい、覚えやすく、親しみやすい存在でありたいという気持ちを込めた」としている。

 ISDB-Tマルチメディアフォーラムは、ISDB-Tmmを用いたモバイルマルチメディア放送を推進する団体。会員数は6月末時点で99社。

 放送用の全国インフラを構築するハード事業者(基幹放送局提供事業者)は、ジャパン・モバイルキャスティングに決定している。ソフト事業者(認定基幹放送事業者)については今後募集予定で、NTTドコモや民放各社らが株主となっているmmbiも、ソフト事業者として参入する方針。



(2011年 7月 14日)

[AV Watch編集部 中林暁]