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ソニー、2画面式などAndroid「Sony Tablet」2種

−映像を指でDLNA機器にThrow。3G/PSゲームも


「Sony Tablet」。左が9.4型ディスプレイのSシリーズ、右が5.5型ディスプレイを2基搭載した折りたたみ型Pシリーズ

 ソニーは、Android OS搭載の「Sony Tablet」2シリーズを発売する。9.4型ディスプレイ採用のSシリーズと、5.5型ディスプレイを2基搭載した折りたたみ型のPシリーズを用意する。

 Sシリーズは無線LANのみのモデルと、無線LAN + 3Gモデルを用意。ラインナップとして、無線LANに内蔵メモリ16GBの「SGPT111JP/S」、32GBの「SGPT112JP/S」を用意。無線LANと3Gモデルは16GBの「SGPT113JP/S」のみとなる。

 Pシリーズは無線LAN + 3Gのみで、4GBの内蔵メモリに加え、2GB SDメモリーカードを標準で付属。無線LANモデルはラインナップされない。各モデルの発売日と店頭予想価格は下表の通り。

 なお、3G対応モデルはNTTドコモの回線を使用。spモード、ドコモマーケット(スマートフォン版)、moperaUも使用可能。なお、どちらのモデルもテザリングには非対応。ドコモのデータ通信専用の定額料金プラン、および機種に応じた一定額を毎月の利用料金から最大24カ月割り引く「月々サポート」も利用できる。販売は全ドコモ取扱店、ドコモオンラインショップに加え、ソニー直営店とオンランショップでも販売する。10月中旬以降、全国のドコモショップで事前予約を受け付ける。

 

シリーズ名 通信機能 画面 内蔵メモリ Android
OS
型番 店頭予想価格 発売時期
S 無線LAN 9.4型 16GB 3.1 SGPT111JP/S 45,000円前後 9月17日
32GB SGPT112JP/S 53,000円前後 9月17日
無線LAN+3G 16GB 3.2 SGPT113JP/S 10月〜11月
P 5.5型×2 4GB
(2GB
microSD付)
3.2 SGPT211JP/S 10月〜11月

 

Sony Tablet Sシリーズ Sony Tablet Pシリーズ

 



■9.4型ディスプレイ採用のSシリーズ

 9.4型、解像度1,280×800ドットのIPS液晶を採用したタブレット端末。バックライトはLED。リフレッシュレートは60Hz。OSは無線LANモデルがAndroid 3.1で、無線LANと3Gにも対応したモデルが3.2となる。3.1の無線LANモデルも、後日3.2にアップデートされる予定。

 CPUはNVIDIAのTegra 2 1GHzを採用。最大の特徴は、持ちやすさ・持ち歩きやすさと機能美を追求したというデザインで、雑誌のページをめくり、折り返したような、片側が厚い形状を採用。重心をずらすことで、持ちやすく、長時間持っても疲れにくい形状になったという。

Sシリーズは、片側が厚い独特の形状を採用している 片側が厚い事で、重心がずれ、持ちやすくなっている。雑誌をめくり、めくったページを裏側にまわして手でホールドした感覚に近い 拡張スロットとしてSDメモリーカードスロットを備えている

 また、平らな机などに置いた場合でも、角度がついている事で使いやすいという。背面には特別な素材とドットパターンを採用し、滑りにくくしているほか、指紋にも配慮した。赤外線通信機能も備え、専用アプリを使ってテレビなどを操作する事ができる。詳細は後述する。

 カメラは前面に有効30万画素、背面に有効551万画素のものを搭載。背面のCMOSは裏面照射タイプではない。動画は848×480ドット、もしくは640×480ドットの30fpsで撮影可能。静止画は最大2,592×1,944ドットで撮影できる。スピーカーは本体左右側面にスレテオで装備する。16/32GBの内蔵メモリに加え、SDメモリーカードスロットも装備する。

別売のクレードルに搭載した時用の充電端子 背面。特別な素材とドットパターンを採用し、滑りにくくしているほか、指紋にも配慮したという 前面カメラは有効30万画素

 通信機能として、IEEE 802.11b/g/n対応の無線LANを搭載。3G対応モデルもラインナップする。さらに、Bluetooth 2.1+EDRにも準拠。GPSや3軸加速度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、照度センサーも備えている。USB 2.0や、マイク入力兼用のヘッドフォン出力も装備。

 外形寸法は約241.2×174.3×10.1〜20.6mm(縦×横×厚さ)。重量は約598g。無線LANモデルにおけるバッテリ駆動時間は、スタンバイ時で約430時間、音楽再生で約31時間、ビデオ再生で約6時間、無線LANでWebを閲覧している場合で約6.2時間。

 3Gモデルでは、スタンバイ時が約400時間、3GでWebを閲覧している場合で約4.5時間となる。重量は約625g。



■5.5型×2画面のPシリーズ

2画面を備えたPシリーズ

 Pシリーズは5.5型、解像度1,024×480ドットの液晶を上下2枚に搭載し、折りたたみが可能。専用の画面モード切替ボタンを備え、1画面だけを使用するほか(アプリを上側の画面だけに表示するなど)、1,024×960ドットの一画面としてフルスクリーン表示する事も可能。なお、Android OS側からは2画面表示時も1,024×960ドットの1枚ディスプレイと認識されているため、Pシリーズ向けに開発されたアプリ以外であっても、利用できないなどの問題は発生しにくいという。


折りたたみ機構を備え、コンパクトに持ち運ぶ事ができる

 搭載している前面・背面カメラの仕様と、撮影対応解像度などの仕様はSシリーズと同じ。プロセッサやBluetooth、GPSや加速度センサーなどを搭載する特徴もSシリーズと共通。

折りたたんだ状態で横からみたところ 電源ボタンやUSB端子、ボリュームコントローラーなどを側面に備えている ヒンジ部分の両サイドを押すと、外装を外す事ができる
外装を外したところ。バッテリの交換も可能
「PlayStation Certified」に対応。初代PSゲームなどがプレイできる。コントローラーの位置は自由にカスタマイズ可能

 Sシリーズも含めて、タブレット上で初代プレイステーションのゲームタイトルなどがプレイできる「PlayStation Certified」に対応。ゲームの操作ボタンなどはスクリーン上に表示され、配置やボタンサイズなどは自由にカスタマイズ可能。Pシリーズでは下の画面にコントローラーを配置し、上画面でゲームを表示するといったスタイルもできる。

 ゲームは「みんなのGOLF2」とピンボールゲームの「Pinball Heroes」をプリインストール。Pシリーズでは、上下二画面にわたって、ピンボールの台を表示する事も可能。なお、PlayStation Storeからゲームを購入・ダウンロードする機能も後日追加予定。

 外形寸法は開いた時で、158×180×14mm(縦×横×厚さ)、閉じた時で79×180×26mm(同)。重量は約372g。筐体のカバーと内蔵バッテリは取り外し可能。バッテリの連続駆動時間は、無線LAN時でスタンバイ状態が約120時間、音楽再生で約16.8時間、ビデオ再生で約6.5時間、無線LANでのWeb表示で約6.1時間。3G使用でのWeb閲覧は約4.6時間となる。




■サクサク・エクスペリエンス

 2シリーズに共通する特長として、「サクサク・エクスペリエンス」と名付けられた機能を搭載。これは、様々な改良や最適化により、操作やキー入力などにおいて、ユーザーがストレスを感じにくい使い勝手の良さを実現するというもの。

 具体的には、Androidの標準Webブラウザを改良し、独自の「クイック・ビュー」機能を追加。HTMLのレンダリング時に、ページの中身を解析し、文字やJPEG画像など、処理が軽いものを先に表示。JAVA Scriptなど重い処理を後にする事で、体感的な表示スピードを向上させるというもの。ページの全てを表示し終わるまでの時間は標準ブラウザと同じだが、文字情報などを先に表示する事で、知りたい情報が素早く得られる事になるという。ブラウザの機能としては標準のものと同様に、Flashやタブ機能に対応する。

 ソフトウェアキーボードも独自開発のものを採用。両手でタイプしやすく、快適に入力ができるという。予測変換や学習辞書などにも対応。

 また、ホーム画面を長押しすると発動する「クイックスクロール」機能を用意。同スクロール状態で、指を少しずらすことで、通常の5倍のスピードで画面(ワークスペース)を移動できる。

ソニーがカスタマイズしたり、オリジナルのアプリは共通のアイコンデザインになっている

 ほかにも、オリジナルのアプリとしてビデオプレーヤー、ミュージックプレーヤー、DLNA、ギャラリー、リモコンなどをプリインストール。カレンダーアプリやメールアプリ、Ustream、EvernoteなどをPシリーズの2画面表示に最適化させたり、複数のSNSサービスが一括して使用できるソニーオリジナルアプリの「ソーシャルフィードリーダー」なども備えている。

 なお、これらソニーがAndroid標準アプリをカスタマイズしたり、オリジナルに作成したアプリは共通するデザインのアイコンを採用しているため、一目でわかるようになっている。

ソーシャルフィードリーダー ミュージックプレーヤー ビデオプレーヤー



■DLNA機器にタブレットからコンテンツを“Throw”

 DLNAに対応したアプリをプリインストールし、それらのアプリで「Throw」と呼ばれる機能をサポートしている。これは、タブレット内のコンテンツをDLNA対応のテレビなどで表示させる場合に、コンテンツを指で触り、画面上に現れるテレビのアイコンに向けて投げ込むような直感的な操作で機器連携を実現するもの。

 例えば「ミュージックプレーヤー」に「Throw」ボタンが用意されており、それをタップすると、同一LAN内にあるDLNA対応機器をアイコンで表示。選択した楽曲を、テレビのアイコンにThrowすると、テレビから音が出るという流れになる。

 「DLNA」アプリでは、LAN内のDLNAサーバーを検索し、コンテンツをタブレットで再生するDMP(デジタルメディアプレーヤー)機能に対応。DMC(デジタルメディアコントローラ)機能も備えており、サーバーのコンテンツを選択し、再生するテレビなどのデバイスも指定する事でタブレットから再生制御が行なえる。

 なお、DTCP-IPには非対応で、BDレコーダから地デジ録画番組などを視聴する事はできない。しかし「ソフトのアップデートでの対応を検討している」(ソニー)という。

動画コンテンツを指で、DLNA対応の液晶テレビBRAVIAへ「Throw」 「Throw」するとコンテンツの再生がテレビから始まる

 また、「ミュージックプレーヤー」アプリは、独自の12音解析が利用可能。音楽に含まれる様々なメタデータを活用し、雰囲気や気分、時間帯などに合わせて楽曲が再生できる。また、独自の高音質技術である「xLOUDテクノロジー」や「クリアフェーズテクノロジー」も備えている。ほかにも、ジャケットを床にばらまいたようなUIで、指でジャケットを回転させたり、自由な場所に配置できる「カバーアートビュー」なども備えている。

 Sシリーズでは、赤外線リモコン機能も装備。リモコンアプリ「Remote Control」を用いてテレビやどの機器を制御できる。他メーカーも含め、主要な機器のリモコンコードがプリセットされているほか、学習リモコン機能も装備する。マクロ機能は無い。

 Sシリーズではさらに、無線LAN経由で操作する「Media Remote」アプリもプリインストール。BDレコーダやテレビなど、対応機器のリモコンとして使う事もできる。

Sシリーズは赤外線リモコンとしても使用できる Sシリーズで「ミュージックプレーヤー」アプリの「カバーアートビュー」を表示したところ。ジャケットを指で自由に回転させたり、配置場所を変えたりできる

 また、Webアプリの「Chan-Toru」にも対応。ソニー製Blu-rayレコーダに対して、外出先からの録画予約や、録画済み番組の削除、番組検索などが可能。タブレットに最適化した画面も用意しており、左側に番組検索やランキングなどのメニュー、右側に放送中の番組や、番組の検索結果などが表示される。



■Video unlimitedやchumbyにも対応

 ネットワークサービスとして、現在「Video On Demand powered by Qriocity」として展開している動画配信サービスから名称変更される、「Video Unlimited」に対応。PSP向けと同等のビデオ配信サービスが利用できるという。

 なお、製品発表時にはプレオープンとして、サービスを試用できる。PSP向けのビデオサービスと同一のフォーマット・コンテンツラインナップを用意し、動画の解像度はSDとなる。タブレットから直接ダウンロードできるほか、ダウンロードしながらコンテンツを再生できるプロブレッシブダウンロードにも対応。また、後日Media Goにも対応予定で、PSPやXperia、PCとのコンテンツ共有もできるという。

 ネットワークサービスとしては、前述のPlayStation Storeにも対応。ゲームが購入できる。

 ほかにも、電子書籍の「ReaderStore」に対応し、電子書籍端末としてソニーが発売している「Reader」向けのコンテンツに加え、カラーの雑誌コンテンツにも対応。「Life-X」にも対応しており、Sシリーズ用アプリをダウンロード提供するという。PetaMapからは、Pシリーズ専用アプリをダウンロード提供する予定。

 さらに、Android Marketにあるアプリをソニーがセレクトし、Sony Tablet向けにリコメンドするサービス「selectApp」もスタートする。

 なお、こうしたサービスで購入したり、ユーザーがよく再生する動画、音楽、ゲーム、電子書籍などのコンテンツをまとめて表示する「Favorites」機能も装備。ホーム画面から同機能のアイコンをタップするだけで、コンテンツのサムネイルがタイル状に表示され、手軽に再生できる。

 また、ウィジェットサービスの「chumby」にも対応。Sシリーズでは、別売のタブレット専用クレードルに本体を乗せると、自動的にフォトフレーム表示や時計表示、chumbyの表示が行える。乗せた際に起動する機能はユーザーが選択可能。時計アプリでは、背景色が時間に合わせて変化する。



■アクセサリも用意

 Sシリーズ向けとして、充電も可能なクレードル(SGPDS1/実売4,000円前後/9月17日発売)を用意。タブレットを保持する角度は、ノートPCの液晶を開いた時を同程度という25度と、ソニーのデジタルフォトフレーム「S-Frame」と同じという15度の2パターンが選択可能。別売のキーボードを使って文字を打つ時や、フォトフレームとして静止画を表示する時など、利用スタイルに合わせて角度が選べる。

 周辺機器はほかにも、Bluetoothキーボード「SGPWKB1」(S/P両対応、実売7,000円前後、10月8日発売)や、Sシリーズ用のUSBアダプタケーブル(片側がmicroAで片側が標準A、実売1,400円、9月17日発売)なども用意する。

Sシリーズをクレードルに乗せたところ。角度調節も可能 Bluetoothキーボード「SGPWKB1」
Sシリーズ用のキャリングカバーやケースなどもラインナップされる

 Pシリーズは外装カバーが着脱可能だが、周辺機器として交換用のカバー「SGPC1」(実売約6,000円/10月下旬発売)も用意する。カラーはブラック(B)とホワイト(W)があり、どちらも擦り傷がつきにくい表面処理が施され、通常のカバーよりもグレードの高い外装となっている。

ホワイトの交換用カバーを取り付けたところ Pシリーズ向けのキャリングケースやポーチも用意される

(2011年 9月 1日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]