PSNやSony Entertainment Networkに不正ログインが試行

　ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は12日、PlayStation Network(PSN)、“Sony Entertainment Network”(SEN)、Sony Online Entertainment(SOE)の各サービスにおいて、ユーザーアカウントへの第三者のなりすましによる不正なサインインが試行されたと発表した。米国太平洋夏時間の10月7日～10日にかけて行なわれ、既に対策を講じているという。

　なりすましによる不正なサインインが試行されたアカウントの内、約93,000アカウント(内訳：PSN/SEN約60,000、SOE約33,000)は、登録されている現在有効なアカウントと一致しており、一致したアカウントは利用を一時停止しているという。ソニーとSCEでは「一時停止前に不正にサインインが実行された可能性のあるアカウントは、ごく一部と認識している」という。

　ソニーとSCEでは、不正ログインの試行者は、他社のサービスにログインするために使用されているとみられるユーザーID/パスワードの情報を流用し、PSNなどのサービスに不正にログインを試みた可能性があると見ており、「当社のデータサーバーへの不正侵入は確認されていない。また、これによるクレジットカード情報の漏えいはない」としている。

　両社では不正なサインインが試行されたアカウントのユーザーに、パスワードを変更するよう電子メールで連絡するほか、Webサイトなどを通じてユーザーに対し、定期的なパスワードの変更を促していくという。

　PSNとQriocity（現在のSony Entertainment Network）などは、4月に外部からの不正アクセスを受け、サービスを一時停止。セキュリティの強化を行なった後、段階的にサービスを再開。7月6日に日本を含む全世界で、全てのサービスが再開されている。