パラマウント、BD/DVDラインナップ説明会を開催
-マイティ・ソーやSUPER 8など。'12年で100周年
パラマウント ジャパンは12日、2011年末や2012年に発売を予定しているDVD/Blu-rayや、新作の映画情報などを販売店向けに紹介するラインナッププレゼンテーションを都内で開催した。
2012年でパラマウントが100周年を迎えることもあり、ステージでは過去の名作を再現した様々なパフォーマンスが行なわれた |
■新作のBD/DVD化に注力
セル市場は縮小傾向にある |
セールスディレクターの松尾宗俊氏は、ビデオソフト市場の概況について、レンタル、セル共にマーケット全体が縮小傾向にあり、パラマウントがメインに展開している洋画ジャンルの低迷が続いている事を説明。反面、テレビドラマで人気を集め、映画化へという流れが定着している邦画は好調だという。
しかし、2011年のサマーシーズンでは「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」などの洋画がヒット。この流れを活かし、パラマウントでは積極的に新作洋画のBD/DVD化を進める予定で「洋画の売上をアップさせ、マーケットの拡大に寄与していきたい」(松尾氏)という。
既報の通り。12月2日にBD/DVD化されるのが、J.J.エイブラムスが監督、スティーブン・スピルバーグらが製作を担当した映画「SUPER 8」。8mmで映画撮影を楽しむ少年達が、米軍の貨物列車の大事故に遭遇。アメリカが絶対に秘密にしなければいけない、“何か”を撮影してしまった事から、不思議な事件に巻き込まれるという物語。こちらもBD/DVDの詳細は既に記事で紹介している。
SUPER 8/スーパーエイト ブルーレイ&DVDセット |
さらに松尾氏は、新作と同時にカタログ作品(旧作品)の強化についても説明。日本未発売のカタログ作品のDVD化を推進していく事や、ブルース・リーやジャッキー・チェンが登場する作品など、香港映画のDVDラインナップも今後強化していくという。
パフォーマンスの一貫として、ブルース・リーに扮して登場した松尾氏 |
■大作映画の公開が迫る
パラマウントでは「SUPER 8/スーパーエイト」や「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」、「カンフー・パンダ2」などを上映しているが、今後も大作の公開が控えている。
10月14日に封切りとなるのは、アメコミ原作の「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」。10月22日公開の「カウボーイ&エイリアン」は、スティーヴン・スピルバーグが製作、ダニエル・クレイグやハリソン・フォードが出演するSF西部劇という異色作。
ジョニー・デップが動きや声優などを担当している3DCGアニメ「ランゴ」も10月22日公開。そして12月16日には、シリーズ第4作「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」の公開が控えている。
マーケティング ディレクターの平田隆裕氏は、これらの新作公開に向けてのプロモーション展開を説明した。
平田氏はジョン・トラボルタに扮して登場 |
■2012年で100周年
パラマウントは2012年に100周年を迎える事から、会場では同スタジオの名作から最新のヒット作までを振り返る特別映像も上映された。この100周年に合わせて、様々なイベントやキャンペーンも企画されているという。
鈴木順一郎代表取締役は、「パラマウントの歴史はハリウッドの歴史そのもの。100年間培ってきた輝かしい映像文化を伝え、新たな映像文化の創造を目指している。また、現在洋画離れしている消費者に対して積極的に働きかけ、洋画業界の活性化を図りたい」と語った。
鈴木順一郎代表取締役はゴッドファーザーの衣装で登場 | 会場入口にはトランスフォーマーも駆けつけた |
(2011年 10月 12日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]