リン、ネットワークオーディオ新シリーズ「DSM」発表

-「KLIMAX DSM」など3機種。プリ機能やiTunes連携強化


ネットワークプレーヤー機能とプリアンプ機能を備えた「KLIMAX DSM」

 リンジャパンは、ネットワークオーディオの新シリーズ「DSM」を発表。ネットワークプレーヤー機能とプリアンプ機能を備えた「KLIMAX DSM」が11月発売予定で、価格は252万円。同じくネットワークプレーヤ&プリの「AKURATE DSM」は年内発売予定で89万2,500円。

 また、現在発売されている「MAJIK DS-I」は、「MAJIK DSM」に名称変更され、DSMシリーズのモデルに位置付けられる。仕様や機能に変更は無く、価格は47万2,500円。

 なお、従来のDSシリーズ、プリアンプのラインナップは併売される。「プレーヤー、プリアンプ専用モデルで音質を追求するオーディオファイル&ピュアリストは、今まで通りの単体専用モデルをご用命ください」(リンジャパン)としている。

 DSMシリーズの特徴は、ネットワーク機能を強化し、iTunesやSpotify、iPlayer、YouTube、インターネットラジオなど、様々なネットワーク経由での再生に対応すること。さらに、プリアンプ機能も備えているため(MAJIK DSMはプリメイン)、Blu-rayやDVDなどとも連携できる事も特徴として紹介されている。

 従来のDSシリーズと同様に、PCやiPhone/iPad用の操作・再生ソフト「Kinsky」を使い、ネットワーク経由でのコントロールが可能。プレイリストの作成、入力の選択、ボリュームコントロールも行なえる。赤外線リモコンも使用可能。

 さらに、iTunesとの親和性を向上。他者のiPhoneに入った音楽をDSMで再生することや、PCのiTunesで管理されている音楽をDSMで再生する事ができるようになるという。この機能や、前述のPC用ストリーミング・サービスがDSMで再生できるようになる事などの詳細情報は、追って発表するという。

 また、こうしたソフトウェア上の新機能は、従来のDSシリーズでもアップデートで利用可能になるという。




■KLIMAX DSM

「KLIMAX DSM」の背面

 再生対応ファイルはFLAC、ALAC、WAV、MP3、WMA(ロスレス除く)、AIFF、AAC、OGG。24bit/192kHzまでをサポートする。サーバーはUPnPに対応。UPnP AV 1.0のコントロールに対応する。

 「KLIMAX DS、KLIMAX KONTROLに準ずる」という回路を備えている。入力はEthernet、HDMI×3、同軸デジタル×2、光デジタル×2、バランス(XLR)×1を装備。出力はHDMIのパススルー×1、バランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×1を用意。

 外形寸法は350×355×60mm(幅×奥行き×高さ)。重量は8.6kg。




■AKURATE DSM

 対応ファイル形式や、サンプリング周波数、量子化ビット数などはKLIMAX DSMと同じ。

AKURATE DSM「AKURATE DSM」の背面

 入出力端子はKLIMAX DSMよりも豊富で、入力はEthernet×1、バランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×2(内1系統はMC/MM Phono設定可能)、同軸デジタル×3、光デジタル×3、HDMI×4。出力は、バランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×2、同軸デジタル×1、光デジタル×1、HDMIパススルー×1。フロントにステレオミニの入力と、ヘッドフォン出力も備えている。



(2011年 10月 13日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]