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ソニーがソニー・エリクソンを100%子会社化

−スマホの重要性考慮。4スクリーン戦略へ


 ソニーは27日、ソニー・エリクソン株式の内、エリクソンが保有している株(50%)を取得。ソニー・エリクソンをソニーの100%子会社とすることで、合意したと発表した。

 この取引で、ソニーからエリクソンに対して、10億5,000万ユーロが現金で支払われる。ソニーは「ネットワーク対応コンシューマー製品群の中にスマートフォンをより迅速に組み込んでいく事が可能になる」としており、広範な知的財産権のクロスライセンス、及びワイヤレスモバイル技術に関する5つの重要特許群も合わせて獲得する。子会社化は2012 年1 月を目途に、各国において必要な政府当局や監督官庁の承認を得た上で実行される見込み。

 子会社化の理由について両社は、「携帯電話市場の中心がスマートフォンに変化し、その 重要性を考慮し、合理的な結論として今回の取引に至った」と説明。エリクソンに関しては、「先進的な技術及び通信サービスのポートフォリオと、携帯端末事業双方を保有することによるシナジーは低下している」という。エリクソンは今後、ソニーとワイヤレス接続の分野で協力し、「様々なプラットフォームを接続するワイヤレス通信の普及を推進し、発展させていく」としている。

 ソニーのハワード・ストリンガー代表執行役会長兼社長CEOは、「スマートフォンという成長事業を統合し、同時に、広範なクロスライセンスを含む戦略上大変重要な知的財産権へのアクセスを取得することで、我々が目指す“フォー・スクリーン戦略”の体制が整った。ソニーは、スマートフォン、タブレット、ノートPC、テレビなどをシームレスに連携させ、より迅速にまた強いラインナップで提供している。これらの製品とプレイステーションネットワークやソニーエンタテインメントネットワークを通じて、新しいオンラインエンタテインメントの世界を開拓していく。今回の株式取得により、商品設計、ネットワークサービスの開発、マーケティング活動など多くの事業領域で、商品群を横断した事業の効率性の向上も目指す」とコメント。

 エリクソンのハンス・ヴェストベリ代表取締役社長兼CEOは「両社が10年前に合弁会社を設立した時には、ソニーのコンシューマー商品に関する知見とエリクソンの通信分野における技術力は、フィーチャーフォンを開発していくために、最適な組み合わせだった。今日、当社の保有するソニー・エリクソンの株式をソニーが取得してスマートフォンを幅広いコンスーマー商品群と融合するということも、前回と同様に合理的なステップ」としている。

 ソニー・エリクソンは2001年10月1日に、当時不採算であったソニー、及びエリクソンそれぞれの携帯電話事業を統合し、事業を開始。2007年にスマートフォン「P1」を発売し、AndroidベースのXperiaシリーズも発売している。

 なお、これに伴い、27日の18時(日本時間)からロンドンで記者会見が開催される。会見(英語のみ)はWebでライブ中継される予定で、ストリンガー氏とヴェストベリ氏が出席する。


(2011年 10月 27日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]