デノン、「AVP-A1HD/AVC-A1HD」を有償アップグレード

-3D対応やサラウンドチャンネル拡張など。12万円


 デノンは、セパレート型のAVプリアンプフラッグシップモデル「AVP-A1HD」と、一体型のAVアンプ「AVC-A1HD」を対象に、サラウンドチャンネルの拡張などを行なう、有償のアップグレードを実施する。受付期間は2011年10月31日~2012年5月31日。実施開始日は2011年11月1日。費用は12万円だが、既に「DENON LINK 4th」と「Audyssey Dynamic Volume」のアップグレードを行なっているユーザーは11万円で利用できる。

 ソフトウェアだけでなく、ハード面の変更も行なうため、サービスセンターに預ける必要がある。作業にかかる時間の目処は10営業日。送り先などの詳細はデノンのホームページに記載されている。

AVP-A1HDAVC-A1HD

 アップグレードの内容は2機種で共通。HDMI関連では、3D映像のパススルーに対応する。

 音場補正技術関連では、従来の32倍のフィルタ解像度を持つ音場補正技術「Audyssey MultEQ XT 32」機能を追加。さらに、サブウーファとサテライトチャンネルとのレベル関係を測定・最適化する「Audyssey Subwoofer Level Matching機能」、聴き取りにくい小さな音や、瞬間的な大音量をリアルタイムでモニタリングして補正する「Audyssey Dynamic Volume」を追加する。

 従来付属のマイク「DM-A505Z」では正確な測定ができないため、新しい音場測定用のマイク「DM-A409」も付属する。また「Nightモード(サラウンドモード)」は削除される。これは、深夜の再生がAudyssey Dynamic Volumeで対応できるようになるため。

 サラウンドチャンネルも拡張。従来のサラウンドB機能がフロントハイト/ワイド端子へと変更される。これにより、「DTS Neo:X」と「Audyssey DSX」に対応し、フロントハイトもしくはワイドチャンネルのどちらかを選択して使用する。さらに、「Dolby Pro Logic IIz」にも対応。こちらはハイトチャンネルのみ選択できる。

 Blu-rayを高音質で伝送する独自技術「DENON LINK 4th」にも対応。対応プレーヤーである「DVD-A1UD」、「DBP-4010UD」と組み合わせると、ジッターフリーの伝送が行なえる。


(2011年 10月 28日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]