|
株式会社デノン コンシューマー マーケティングは、HDMI ver.1.3a入出力を装備したAVアンプ5モデルを8月下旬より順次発売する。
いずれも、ver.1.3a対応のHDMI入出力端子を装備。AVC-A1HD/3808/2808では、Blu-ray DiscやHD DVDの市販ビデオソフトに採用されたドルビーデジタル・プラス(DD+)、ドルビーTrueHD、DTS-HD、DTS-HD Master Audioのビットストリーム音声をデコード可能。AVC-2308/1508はHDMI入力されたリニアPCM音声に対応する。 ■ AVC-A1HD
一体型のAVアンプのフラッグシップモデルで、セパレート型のプリアンプ「AVP-A1HD」、パワーアンプ「POA-A1HD」と同じ「A1HDシリーズ」と位置づけられている。 最大出力は245W×7ch(6Ω)、定格出力は150W×7ch(8Ω)のAVアンプ。「ありのままの音響再現」を目指したという同社の設計コンセプト「DDSC(Dynamic Discreate Surround Circuit)-HD」をベースとし、新コーデックに代表される「HDフォーマット」の高品位な再現を図っている。 信号処理ブロックのディスクリート化などにより、全チャンネルの同一レスポンス/クオリティ化を達成。SAシリーズなどのピュアオーディオで培ったノウハウを元としたオーディオ回路設計を取り入れ音質の向上を目指した。 32bit DSPを3基搭載し、信号処理性能を向上、完成度の高いサラウンド信号再生を実現した。マスタークロックの純度を高めるため、配線の最適化/最小化を図ったほか、DACの近くで高精度PLLを用いたマスタークロック再生成を行なうことで、残留ジッタを最小限に抑え、クリアな音声再現を実現している。 DAC/ADCは、各チャンネル24bit/192kHz対応。デノン独自の「Advanced AL Multi channnel」を全チャンネルに採用した。独自開発のアルゴリズムにより、時間軸上でのデータ補間やアップコンバートサンプリングを適用し、自然な補間処理を実行。デジタルフィルタも適応性を広げ、パルス性の楽音データやアタック音に対しても、最適なフィルタリングが行なえるという。 HDMI入力は6系統、出力は2系統装備し、1系統の出力をプロジェクタに、もう1系統をテレビに出力といった利用が可能。HDMI入力したドルビーデジタル・プラス(DD+)、ドルビーTrueHD、DTS-HD、DTS-HD Master Audioのビットストリーム音声のデコードに対応する。 映像面では10bit IPコンバータ「REALTA」を搭載。入力映像を高精度にIP変換し、HDMIから1080p出力できる。DeepColorやxvYCC(x.v.Color)、オートリップシンクにも対応する。12bit/216MHz対応のビデオDACも内蔵している。 THX Ultra 2認証を取得。自動音場機能「Audyssey multEQ XT」を搭載している。また、日本語表示対応の新GUIも採用している。
USB端子を備え、接続したUSBストレージ対応オーディオプレーヤー内の音楽ファイルを再生できる。ドックコントロール端子を備え、別売のiPodコントロールDockを接続して、iPodの操作が可能となっている。また、MP3やWMA、AACなどの圧縮音源に対し、失われた音声情報を補間し、低域の力強さや、高域の繊細さなどの表現を向上する「Compressed Audio Restorer」も搭載した。 有線/無線LANを利用したネットワーク機能も搭載し、PCのサーバー上に保存した音楽ファイルの再生も可能。対応ファイル形式はAAC、MP3、WAV、WMA、FLAC。JPEG再生やインターネットラジオ機能も備えている。 HDMI以外の入力端子は、映像系がコンポーネント×6(BNC×1、RCA×3、RCA/D5×2)、S映像×8、コンポジット×8、音声系がアナログ音声×11、8ch出力×1、光デジタル×5、同軸デジタル×4、BNCデジタル×2、DENON LINK(3rd Edition)×1、USB×2。 HDMI以外の出力端子は映像系がコンポーネント×3(BNC×1、RCA×1、RCA/D5×1)、S映像×5、コンポジット×6。音声系がプリアウト(16ch)、レックアウト×3、光デジタル×5。コントロール系の端子として、Ethernet×1、ドックコントロール×1、RS232C×2、トリガー出力×4を装備する。無線LAN用のロッドアンテナも備えている。 外形寸法は434×500×217mm(幅×奥行き×高さ)。学習機能を備えたリモコンが付属する。 ■ AVC-3808
AVC-A1HDと同様に「DDSC-HD」を基本コンセプトとして開発した7ch AVアンプ。最大出力は180W×7ch(6Ω)、定格出力は130W×7ch(8Ω)。電源部はメイントランスとマイコン専用、Ethernet/USB用に独立した3つのトランスを搭載。電源回路は回路ブロックごとに分離し、回路間の干渉を抑えることで音質、画質の向上を図っている。 DAC/ADCは24bit/192kHz対応で、全チャンネルに高音質技術「AL24 Processing Plus」を採用している。 32bit DSPを2基搭載し、信号処理性能を向上。自然なサラウンド再生を可能とした。自動音場補正機能「Audyssey multEQ XT」も備えている。 HDMI端子はVer.1.3aに準拠し、入力3系統、出力2系統を装備。ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのビットストリーム音声のデコードが可能。IP変換/スケーラーとしてファロージャ製のICを採用。HDMIからの1080pアップコンバート出力も可能となっている。12bit/216MHzのビデオDACも内蔵している。 USB端子やドックコントロール端子も装備。接続した対応オーディオプレーヤー内の音楽ファイル再生に対応する。MP3やWMA、AACなどの音声情報を補間する「Compressed Audio Restorer」も搭載する。Ethernetも装備し、PCサーバー上のMP3/WMA/AAC/WAV/FLACファイルの再生も可能となっている。MP3/WMA形式のインターネットラジオ聴取にも対応する。
HDMI以外の入力端子は、映像系がコンポーネント×3(RCA×1、RCA/D5×2)、S映像×7、コンポジット×7、音声系がアナログ音声×10、8ch入力×1、光デジタル×4、同軸デジタル×3、DENON LINK(3rd Edition)×1、USB×2。 HDMI以外の出力端子は映像系がコンポーネント×2(RCA×1、RCA/D5×1)、S映像×3、コンポジット×3。音声系がプリアウト(7.1ch)、レックアウト×2、光デジタル×2。コントロール系の端子として、Ethernet×1、ドックコントロール×1、RS232C×1、トリガー出力×2を装備する。外形寸法は434×420×171mm(幅×奥行き×高さ)。学習機能を備えたリモコンが付属する。 ■ AVC-2808
「DDSC-HD」を基本コンセプトととした7ch AVアンプ。最大出力は160W×7ch(6Ω)、定格出力は110W×7ch(8Ω)。全チャンネルに高音質技術「AL24 Processing Plus」を採用している。 Ver.1.3a準拠のHDMI端子を入力2系統、出力1系統装備。ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのビットストリーム音声のデコードが可能。IP変換/スケーラーとしてファロージャ製のICを採用し、HDMIからの1080pアップコンバート出力も可能となっている。12bit/216MHzのビデオDACも内蔵している。 32bit DSP×2を装備し、自動音場補正「Audyssey multEQ XT」も利用可能。MP3やWMA、AACなどの音声情報を補間する「Compressed Audio Restorer」も搭載。Dockコントロール端子も装備するが、USB端子やネットワーク経由での音楽再生機能は備えていない。 HDMI以外の入力端子は、映像系がコンポーネント×3(RCA×1、RCA/D5×2)、S映像×7、コンポジット×7、音声系がアナログ音声×10、8ch入力×1、光デジタル×4、同軸デジタル×3。 HDMI以外の出力端子は映像系がコンポーネント×2(RCA×1、RCA/D5×1)、S映像×3、コンポジット×3。音声系がプリアウト(7.1ch)、レックアウト×2、光デジタル×2。コントロール系の端子として、ドックコントロール×1、RS232C×1、トリガー出力×2を装備する。外形寸法は434×420×171mm(幅×奥行き×高さ)。学習機能を備えたリモコンが付属する。
■ AVC-2308
最大出力150W×7ch(6Ω)、定格出力100W×7ch(8Ω)の7chAVアンプ。32bit DSPを内蔵し、自動音場補正機能「Audyssey multEQ」も備えている。 HDMI入出力はVer.1.3aに準拠し、入力2系統、出力1系統を装備する。ただし、DD+やドルビーTrueHD、DTS-HDなどのビットストリーム音声のデコードには対応しない。プレーヤー側でリニアPCM変換されたマルチチャンネル音声には対応可能となっている。DeepColorやxvYCC(x.v.Color)に対応する。 ファロージャ製のIP変換/スケーラチップを搭載し、ジャギー低減を実現したほか、アナログビデオ信号を1080pにアップスケーリングして出力可能となっている。 HDMI以外の入力端子は、映像系がD5×3、S映像×5、コンポジット×5。音声系がアナログ音声×9、8ch入力×1、光デジタル×3、同軸デジタル×3。 HDMI以外の出力端子は映像系がD5×1、S映像×3、コンポジット×3。音声系がプリアウト×1、レックアウト×2、光デジタル×1。ドックコントロール×1も装備する。外形寸法は434×420×171mm(幅×奥行き×高さ)。リモコンが付属する。
■ AVC-1508 最大出力135W×7ch(6Ω)の7chAVアンプ。32bit DSPを内蔵し、自動音場補正機能「Audyssey multEQ」も備えている。
HDMI入出力はVer.1.3aに準拠し、入力2系統、出力1系統を装備する。ただし、DD+やドルビーTrueHDなどのビットストリーム音声には対応せず、スイッチング機能のみとなる。DeepColorやxvYCC(x.v.Color)には対応する。 HDMI以外の入力端子は、映像系がD5×3、S映像×3、コンポジット×3。音声系がアナログ音声×8、8ch入力×1、光デジタル×2、同軸デジタル×2。 HDMI以外の出力端子は映像系がD5×1、S映像×2、コンポジット×2。音声系がプリアウト、レックアウト×2。ドックコントロール×1も装備する。外形寸法は434×383×171mm(幅×奥行き×高さ)。リモコンが付属する。 □デノンのホームページ ( 2007年6月26日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|