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ランティスとLMD、iPhoneで歌うアプリ「ギター少女! 」

−「御茶水エリカ」に小倉唯。楽曲配信やゲームも


発表会の模様。左からLMD デジタルコンテンツディレクターの榊正宗氏、キャラクターデザインの渡辺敦子氏、ランティスの伊藤善之副社長、ランティス A&Rの木皿陽平氏

 ランティスとLMDは、iPhoneアプリ「ギター少女! 」を12月30日に無料配信する。アプリで初という“音楽デビューを目指す”キャラクター「御茶水エリカ」(おちゃのみず えりか)をプロデュースするという記者発表会を開催した。

 会場には、「御茶水エリカ」がリアプロジェクションによる映像で登場。オリジナルソング「Candy Beat」を披露した。また、御茶水エリカの声を担当した声優の小倉唯さんと、キャラクターデザインを務めたアニメーターの渡辺敦子さんも来場。制作やレコーディングに関するエピソードなどを語った。

 アプリ「ギター少女! 」は、3DCGアニメの御茶水エリカがギターを弾きながら歌うというもので、再生時に様々な演出が楽しめるほか、アプリ上で楽曲購入も可能。さらに、キャラにタッチすると反応を返すといったゲーム要素や、Twitterと連携してキャラを“応援する”という機能も持っている。対応端末はiPhone 3GS以降とiPod touch。iOS 4.3以上で動作するが、Twitter連携はiOS 5.0以降のみ対応する。


「ギター少女! 」の再生画面

 基本となる楽曲再生機能は、iTunesなどで購入した曲ではなく、専用ストアで購入した専用の楽曲に対応。楽曲はランティスが制作し、1曲350円で販売する。再生時は歌詞も表示可能。演奏する場所は「路上ライブ」など様々な背景を用意。楽器店街としても知られる東京・お茶の水などをバックに演奏動画を楽しめる。なお、音楽のみでバックグラウンドでの再生も可能。

 また、Vocal/Guitar/Chorus/Voice/Otherの5トラックそれぞれを個別に音量調整することも可能。ボーカルを消すことでカラオケになり、ギターを消すとギターパートの練習に利用できる。そのほか、曲の盛り上がりなどに合わせて、路上などの背景から一変してライトを多用したアニメーションに切り替わるといった機能も備える。このアニメーションは楽曲により個別の物を用意しているという。

 楽曲は、サービス開始時に5曲を用意。オリジナルの「Candy Beat」のほか、ガールズパンク風にアレンジしたカバー曲として、「ラムのラブソング」や「はじめてのチュウ」、「ゲッターロボ!」などアニメソングに加え、BOOWY(ボウイ)の「B・BLUE」をアレンジした曲も用意する。なお、アプリには「Candy Beat」のLite版がプリインストールされている。楽曲は定期的に更新していくという。

歌詞も表示される 曲の盛り上がりに合わせて、背景が派手なアニメーションに 楽器を個別に音量調整できる 部屋の様子


教室でコミュニケーションできる。ストアにもこの画面から移動できる

 Twitter連携機能は、楽曲再生後、ユーザーが気に入った場合に「いいね!」のように反応を示して、キャラクターを応援できるというもの。この操作をすると、ユーザーのTwitterアカウントで応援した旨を自動ツイートする。ユーザーの応援は「応援メーター」に蓄積され、一定程度貯まると、コンテンツの追加などの様々な企画が実現する。当初の目標は1万達成で衣装の追加としており、「まだ確定ではないが、100万達成でリアルライブをやりたい」(LMDの榊正宗デジタルコンテンツディレクター)としている。

 3DCGのモデリングは、美少女ゲームを手掛けるフロントウイングが担当。LMDの榊氏は「CMは手描きアニメで作ったが、3DCGも手描きに負けない、セルルックの自然なキャラクターに仕上がったと思っている」とした。

 音楽再生以外にも、キャラクターの部屋で衣装を替えしたり、ギターの変更なども可能。学校の画面でキャラにタッチしてコミュニケーションが行なえ、触る場所で様々な表情を見せる。さらに、実はこのキャラクター、フィギュアを集める隠れた趣味も持っており、本棚の裏にはフィギュアの棚が。「ある操作で運悪く棚を見つけると、フィギュア集めを手伝わされる」とのことだ。

タッチした場所で様々な反応を見せる 本棚の裏にフィギュア棚が…… 置くフィギュアの種類や配置も変えられる


■ 将来はアニメ展開も?

 「ギター少女! 」は、当初ティザーサイトやCMなどで、内容を伏せた形で展開。今回正式にアプリの詳細が明らかにされた。

 御茶水エリカは、私立ガブリエル学園に通う16歳の高校生。趣味は音楽、アニメ、楽器。放送部に属している。性格は「まじめで一生懸命だが、 なぜかよく怒っており、自分に厳しい。ただし、褒められると照れる」とのこと。ギターボーカリストを目指す一方、バンドメンバーを募集しているという。

ランティスの伊藤善之副社長

 アプリの概要について、ランティスの伊藤善之副社長が説明。「初めてデモ映像を見た時、手元でギターを弾いて歌うということに衝撃を受けた。ギターの部分をカットしてドラムと歌だけにしたり、歌だけ聴いたりできて、これは未来のあるコンテンツだと思い、音楽で参加することにした。今回は昭和の曲も入っているが、将来的には流行のアニメとかもやっていければ。BOOWYの曲もアレンジしているので、J-POPファンも引き寄せたい」と述べた。

 伊藤氏は将来の展開について「コンテンツから生まれたリアルな音楽展開、もしかしたらアニメ展開でも、なんでもやりたい。そのために小倉唯さんを起用した。まずアプリで曲を聴いてもらって、曲を増やしていきたい。お客さんの協力で成長して、ビッグなアーティストになっていくことに期待している」と述べた。さらに「スマホで見ると、すごくかわいいんですよ。絶対そう思っていただけると自信を持っている」と加えた。

 発表会では、ランティス A&Rの木皿陽平氏、キャラクターデザインの渡辺敦子氏、LMD デジタルコンテンツディレクターの榊正宗氏によるトークセッションも行なわれた。

 キャラクターデザイン担当の渡辺敦子氏は「最初はロックで、不良で、ゴシックな女の子をお願いしますと言われていたのですが、書いてみると『これはやりすぎだよ。ぶつかったら痛いよ』と言われた」と笑う。完成したキャラクターについては「髪の毛のアクセサリや、左手のリングあたりにゴシックなイメージが残っていると思います」とのこと。

 ランティスの木皿陽平氏は楽曲制作について「メインユーザーの層にヒットする曲としてBOOWYを、意外性という点ではゲッターロボ、というように、いろんな観点から選んだ。アレンジについては、女子高生が弾きながら歌うので、よほど天才でないと弾けないようなのではなく、シンプルで弾けそうなアレンジにした。小倉さんのレコーディングにでは、御茶ノ水エリカの“不良になりきれていない雰囲気”の出し方や、アクセントの付け方をディスカッションした」と述べた。

ランティスの木皿陽平氏 キャラクターデザインの渡辺敦子氏 LMDの榊正宗デジタルコンテンツディレクター

 ギター少女の声を務めることになった小倉さんは「学校でも、ゲームをスマホでやっている人は多いんですよ。そんな新しいツールに、声優として歌を歌えるのがうれしい。学校では2人に1人くらいはスマホなので、私と同じ年代の人も楽しんでくれるアプリだと思いました」とコメント。ただ小倉さんが使っているのはスマートフォンではないとのことで「流行に乗れていないのですが、そのうちやりたいなと思っています」とはにかみながら答えた。

 御茶水エリカというキャラについては「性格的にはちょっとツンデレなところがあって、ツンツンしたお嬢さま系の女の子は演じたことがなかったので、初挑戦的な感じもあったけど、年齢も同じだったり、ギターに対する熱い想いとかを感じ取っれたので、楽しくやれましたね。30代〜40代の人が良く知っている曲が多いですが、オリジナル曲もあるし、いろんな人が楽しめるアプリだと思います」と話した。

 「応援メーター」の機能に関しては「私も普段、たくさんの方に応援していただいて、それが自分の力になるので、アプリの中でもエリカちゃんを応援することで、いつかはリアルライブみたいなのもあると、きっと皆さんも、たくさん応援してくださると思うし、いろんな人に支えてもらって、いろんなことができたらいいなと思います」と笑顔で語った。

御茶ノ水エリカの声を担当した小倉唯さん
「同い年のキャラクターに親近感を持った」と小倉さん。身長もキャラと同じ
御茶ノ水エリカが立体映像で歌うというデモ。オリジナル曲の「Candy Beat」を歌った


(2011年 12月 21日)

[ AV Watch編集部 中林暁]